発売元 : テンイヤーズ
ジャパニーズ・テクノ・ユニット、月刊プロボーラーの2007年9月発表のアルバム。歌って踊れるディスコ・ナンバーやポップな歌モノ・テクノなど、にぎやかサウンドがちりばめられている。
サンフランシスコの人気ポスト・ロック・グループ=タレンテルのメンバーによる別ユニットのファースト。ジャズとダブがキーワードとはいえ、楽曲指向というより、かなりオブスキュアな音像処理によって音と音とが緻密に絡み合う様子に耳が引かれていく。
ポスト・ロック・ムーヴメントに呼応し、その音楽性を現代の日本のライフ・スタイルの中で、意識に溶け込むバンド・サウンド模索するHuman Highway Recordsに所属する6組を収めたオムニバス。実験的な音楽ながら、美意識の押しつけはあまり感じない。
シアトル出身のインスト・ポスト・ロック4人組のサブポップ第2弾。前作ではクラウト・ロック的なサイケデリック・エクスペリメンタル世界を展開したが、今作ではさらにハード・ロックな轟音ギターを加味。淡い色調ながらもより変化に富んだサウンド絵巻を披露。
ドイツ、カナダ、日本のクリエイターによるエレクトリック・ダンス・ミュージックが一同に介した編集盤。ミニマル、ダーク、ディープ……なエレクトロニカ・サウンドが静謐な空間の中で展開されるさまは、クラブ・シーンの手触りと見事にシンクロしている。
90年代中盤から活動を続けるサンフランシスコ産ポスト・ロック・バンドの2枚のEPをカップリングした作品。サイケな浮遊感と息の長い情で穏やかな緊張感をじっくり煽っていくスローコアの作風で、圧巻は1曲43分の(5)。ミニマル系前衛への共感が感じられる。
すでに2001年に出ていたCEXの再発が日本初登場。ヒップホップに影響されたファットなリズムと、ボーズ・オブ・カナダやエイフェックス・ツインにも通じる浮遊感が融合したサウンドは、プレフューズ73あたりを彷佛させる。旋律も日本人ウケしそうだ。
あのカルト的人気を誇るボニー“プリンス”ビリー(ウィル・オールダム)の実兄、ネッド率いるジ・アノモアノンの5作目。さすがは兄貴と言うべきか、何やらよれたニール・ヤングといった感じの味のある歌、いなたいデッドのような演奏が何とも素敵なのである。★
米西海岸で活動する男性シンガー・ソングライターによるアコースティック・ユニットの2作目。生音の繊細な響きをあえてぼかしていくかのごときキーボードの不思議な音遣いが独特だ。まるでプログレから切り取ってきたかのエキセントリシティを湛えた一枚。
ダニー・グロディとジェフリー・キャントゥ=レデマスが出会い95年に結成されたサンフランシスコ出身のインスト・ロック・バンド。通算3枚目となる今作は映画や小説のような物語性がある。
デトロイトを拠点に活動する三人組。MONOやエクスプロージョン・イン・ザ・スカイなどを擁するHuman Highway Recordsからの4作目。ギターのインプロヴィゼーションを基調としたノイジィなサウンドは、マイブラからの影響を強く感じる。
オレゴン州ポートランドのインディーズ、テンポラリー・レジデンスのコンピ盤。ハワード・ハロー、フリッジ、カマーフリマー・コレクティフなどなど国境もジャンルも超えたユニークなバンドが勢ぞろい。ほとんどが未発表曲というからおいしい一枚かも。