発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
フレンチ・メタル・バンドによるセカンド・アルバム。歌詞はフランス語。若干、メロディに乗り辛いようにも聴こえるが違和感はほとんどなし。キーボードを配したオーソドックスなハード・ロック熱は言葉の垣根を超えて皮膚感覚で伝わってくる。一聴の価値はあると思う。
ドイツ産メタル・バンドの通算9作目。のっけからエッジの利いたハード・ギターに適度なグルーヴで押しまくるが、キャッチーなコーラス・パートを持ったナンバーも忘れないのが彼ららしい。ザ・ナックの「マイ・シャローナ」のカヴァーもいい仕上がりだ。
カナダのハード・ロック系ミュージシャンによるプロジェクト作第2弾。往年のアメリカのラジオ・ヒット路線を目指したであろう楽曲群は、透明感のある高音ヴォイスといい、溌剌としたギター・ワークといい、なんとも言えず80年代的な雰囲気に満ちている。
オランダの美形ロッカー、ヴァレンシアが弟のドラマーと結成したプロジェクト作。と言ってもクイーン・マニアは相変わらずで、エッ! これクイーン? と錯覚するような曲が大半を占める。超趣味に突っ走ったブラザー作品。賛否両論割れそうだけど。
超絶技巧ギタリスト、ロブ・ジョンソン率いるUSメタル・バンドが約3年ぶりに放つ3作目。テクにものを言わせたプログレ指向でねじ伏せた当初と比べ、曲の構成が端正な叙情パワー・メタルに洗練されてきた。テクと様式美学のバランスを考慮したことで煽情力が上がっている。
ジョンKを新ヴォーカリストに迎えての通算5作目。ピュア・ブリティッシュ・メロディック・メタル界の重要バンドだけに、ドラマティックでときにプログレッシヴな世界を構築。(1)を除く楽曲のすべてが五分を超えるという大作揃いのアルバムだが、一気に聴かせてしまう。
米東海岸ローカル・シーンで活動するマルチ・プレイヤーが1999年に発表したデビュー作。歌・ギターをはじめすべての楽器を一人でこなし、ヴァン・ヘイレンやジャーニーなどメジャー感あふれる往年のアメリカン・ハードの醍醐味を聴かせる。メロが際立つ爽快な作品だ。
ソロとして活躍するシンガー、ミカエル・アーランドソンが元フェア・ウォーニングのアンディ・マレツェク(g)と結成したユニットの1作目。流麗なキーボードとウェットなギターを配したエイジアを思わせるメロディアス・プログレ風力作だ。活動の継続に期待。
フィンランド初のヘヴィ・メタル・バンドの、アルバム未収録曲やカヴァー曲を集めた、コレクターズ必携のアルバム。とはいっても、コアなファンしか楽しめないというものではなく、メタル・ファンならとても自然に受け入れられそうな作品だ。
澄んだクリスタル・ヴォイスを持つ女性ロック・シンガーによる“冬”をテーマにしたバラード企画。オリジナルのほか、プロコル・ハルムの(3)やジャズ・スタンダードを取り上げる。本来の彼女からすれば異色作だが、シンガーとしての新味を満喫できる。
イタリアの“漢”メタル・バンドの第4作。ヒロイック・ファンタジーの世界を体現する勇壮かつ情熱的なサウンドは、熱きメロディと疾走感に満ちており、大曲チューンがこれまたドラマティックこのうえない。ハイ・トーン・シンガーのシャウトも強力無比!★
2002年、約10年ぶりに復活した米産ハード・ロック・バンドの英フェス出演時の模様を収めるライヴ作。ジャーニー人脈から出てきただけあって、メロディアスな楽曲を揃えており、92年のデビュー作収録曲を中心にプレイ。スタジオ録音3曲がボーナス追加。
北欧の技巧派プログレッシヴ・ハード・バンドの2003年2月の来日公演を収録したライヴ盤。速弾きギターと流麗なキーボードの応酬はライヴとは思えぬほどの完璧さを誇り、会場のボルテージの上がり具合とともにスリリング。臨場感に圧倒される一枚。