発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
イタリアの6人組メタル・バンドのサード。ファンタジックなプログレ風味を一気に後退させ、疾走曲も減らしてコンテンポラリーな路線を狙ったのだろうが、グルーヴ志向やホーンの導入なども含め、すべてがどこか空回り気味。自分たち本来の魅力を見失い迷走中?
ラナ・レーンのサウンド・プロデューサーとして知られるエリクの2枚組コンセプト作。シンフォニックなテイストを盛り込んだ一大プログレ作品で、ブルー・オイスター・カルトのメンバーらツワ者も参加、耳の肥えたリスナーも納得できる一作となっている。
フランス出身の5人組パワー・メタル・バンド。シークレット・スフィアのロベルト・メッシーナ(vo)を迎えて本格的に制作された初のアルバムで、疾走感のある楽曲をメロディアスに展開していく。12分を超える組曲(9)を始めとして、やや長尺の構築美に特徴あり。
フィンランド出身の6人組のデビュー作。デス・メタル系としては大所帯だが、その分テクニカルなプレイを前面に配し、鑑賞に堪えうるクオリティにしている。ただ、彼らもまたヴォーカル以外は正統的メタルのスタイルを守っている。没個性の懸念もあるが。
カナディアン・パワー・ポップの代表選手のデビュー前のレア・トラック集。現在とは異なりキャッチーというキーワードによってハードなテイストを強調した曲が並ぶ。やけに明るく、アメリカン・ハードの醍醐味すら感じさせる部分が微笑ましい好盤だ。
心地良いキャッチーなパワー・ポップで根強い支持を得るカナディアン・バンドの最新作。ギター・サウンドと流麗なハーモニーを全面に出して、今作も歯切れの良い力作に仕上げている。元ハーレム・スキャーレムのダーレン・スミスの参加も話題性あり。
イタリアのプログレッシヴ・メタル・バンドの第4作。新たにベーシストを補充し、キーボーディストも交代。ジャジィなテイストを加え、これまで以上に幅広い音楽性を目指したようだが、ヴォーカル・メロディの弱さもあってどこか中途半端な仕上がりだ……。
スイスの国民的ロック・バンドの通算7作目。ブルージィでアーシーなハード・ロック・サウンドは、近年のボン・ジョヴィにも通じるところがあるが、欧州産ならではの叙情テイストも満載。素朴な味わいの中に芯の強さも感じさせるところは彼らならでは。
カナダのハード・ロック・バンド、ハーレム・スキャーレムのシンガーの初ソロ作。バンド・メイトや地元ミュージシャンを起用してのレコーディングが幸いしたのか、優しいメロディ満載で自然体の仕上がりとなっている。ファンには嬉しいリメイクも収録。
北欧のメロディック・デス・メタル・バンドによるセカンド。終始絶叫のヴォーカルは血管切れっ放し状態だが、キーボードを配した重厚かつ叙情的なサウンド、メロディはかなりドラマティックで聴く価値は十分。これで歌声がノーマルなら印象はグッと変るのに。
フランス出身シンフォニック・パワー・メタラーのデビュー・アルバム。スペインから女性シンガーを迎えており、とにかく大仰なサウンド・メイクでもって、ファンタジックで壮大なストーリーを再現している。剣と魔法とドラゴンの物語が好きな人はハマる!
北欧の叙情派メロディアス・メタルの新鋭による3作目。疾走感あふれるパワーと北欧ならではのウェットな旋律美が見事に調和した力作。ストラトヴァリウスのkeyのゲスト参加もマニアには高ポイントのはず。前作からのハイなクオリティを保った逸品だ。
2002年、『アンジュ・ウ・デイモン〜天使か悪魔か』で本邦デビューを飾ったフランス産メタル・バンドのデビュー・ミニ(97年発表)がリマスター&ボーナス曲追加で日本初お目見え。仏語詞による極上のメロディック・サウンドはすでに完成の域にあった!