発売元 : 日本ウエストミンスター株式会社
制作・出演
ウルリッヒ・コッホ / カール・ゼーマン / ジョゼット・デーマー / ダリウス・ミヨー / フォーレ・ダニエル / マリー=ジャンヌ・クライン / ルクセンブルク放送管弦楽団 / ヴェネント・アーレント最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
幻の女性チェロの名手、ワレフスカの2010年来日時の東京公演を収録。来日に合わせて昔の録音が再発されたが、これは日本では久しぶりの新録音となる。優れたテクニックとスケールの大きさで、人気を博していた彼女の実力が発揮されている。
ともにエドウィン・フィッシャーの弟子である、バドゥラ=スコダとジャノーリによるモーツァルト。しかもシェルヘン、ウィーン国立歌劇場管がバックを支えているとなれば、これは見逃せないアルバムだ。
ジャノーリは、コルトーの高弟ということだが、同じく師事したレヴィやナットに近く、新即物主義の洗礼もかなり受けているようだ。このメンデルスゾーンも端正で抑制のきいたファンタジーを感じるが、きびきびしたディテールの明瞭な音楽を作る。また、若きホルヴァートの好サポートも見逃せない。
レーヌ・ジャノーリは1940〜1950年代に活躍したフランスの女流ピアニスト。明確な音型を刻みながらロマン的な香りを漂わせる「前奏曲とフーガ」を聴けば、メンデルスゾーンがいかにバッハに傾倒し、さらにその先に自在に飛翔する音楽を求めたかがよくわかる。1957〜1958年に録音された初期LPからの復刻だ。
レーヌ・ジャノーリ(1915〜1979)というフランスの女性ピアニストの名前を聞いても知らない人は多いかも。若くして後進の育成に精力を傾け、数少ない録音もステレオ初期までなので無理もない。しかし寡黙で上品なドビュッシーは一聴の価値あり。
73年に没した名ピアニスト、エディット・ファルナーディ。女流らしい温かな視線とともに、特有のリズム感、とくに付点の扱いにハンガリー出身らしい特長が聴かれる。バルトークは、こう演奏すべきなんだと納得させられる。LPからの復刻だが、音の状態は悪くない。貴重盤。