発売元 : 株式会社オーマガトキ
伊藤銀次率いる幻のバンドが復活、結成30年にしてはじめて出したアルバム。ニューオーリンズな(1)、シティ・ポップな(2)……、う〜ん、懐かしい。まるで70年代にタイム・スリップした気分だ。個人的にはギター・インストの(5)がバンド感たっぷりで気に入った。
ストリート・ライヴを注目されデビューしたフリューゲルホーンの注目株のセカンド・アルバム。生々しい“言葉”を感じさせるフレーズとマイクを必要としない表現に慣れた、いい意味での粗野さが、ジャズの素朴な衝動を感じさせてくれる!
ソウル、ファンキー、R&Bなどブラック・テイストあふれるグルーヴとハスキー・ヴォイスに乗せてキャッチーな楽曲を多数揃えた力作。タイトル曲は、モノローグ風なスタートから叫びに変わってくる構成とヴォーカルが切なくて、心がザワザワしてしまうような名曲。★
米女性シンガー・ソングライターの新作(2002年発表)。オリジナル集ではなく、よく知られたスタンダードをシンプルなアコースティック・サウンドをバックに歌ったアルバムだ。子供のように無邪気であり祈りのようでもある声が耳から離れなくなりそう。
中国古来の弦楽器、秦琴の第一人者、深草アキ待望のベスト盤。代表作『星の大地』、NHKドラマシリーズ『藏』『櫂』のサウンドトラックからの人気曲を含む、アジアのヒーリング音楽の決定盤。
地道に着実な活動を続けている沢田知可子がその生き方そのものみたいな作品をつくった。“少年時代”をテーマにしても、そこにはこの年代に付きものの露悪的な空気は微塵も感じられず、純粋な、ちょっとテレるけれど、“古き良き少年時代”の清々しい汗を感じさせる。
アイルランド〜スコットランドのトラッドで聴かせた、アグニューの郷愁に満ちた演奏はこの作品でも少しも変わらない。耳に親しいクラシックの名曲を選りすぐり、微妙な陰影に富んだオーボエの音色で聴かせるというこのアルバム。洗練と素朴の入り交じった優しさがいい。
アコースティック・ギター“Chaki P-1”を使い、しかもそれをタイトルにまでしたあたりは、マニアック。が、収録曲はほとんどが誰でも知っているスタンダード・ナンバー。もちろんオリジナルも作り、最近は歌も歌う彼だが、今回はインストに徹している。
ポップスのマエストロの新作は、今回もみずみずしく生命力にあふれた作品。ビートルズが好きで、バリ島が好きでという、そのマインドの柱になるものは、そこここににじみ出ている。ジョージ・ハリスンに捧げたであろう「静かなヒーロー」は、涙モノ。★