発売元 : 株式会社ギザ
シンガー・ソングライター小松未歩の7枚目のオリジナル・アルバム。アコースティックとデジタルを巧みに組み合わせたシンプルなサウンド、そのなかで展開される20〜30代の女性の実態に寄り添った歌の世界は、さらに洗練されると同時に“共感力”を増している。
はかなく切ない風情が、冬の街にマッチングした曲である。アコースティックを中心としたシンプルでミディアム・テンポな楽曲に木枯らしのようにちょっと哀しいメロディ。そこに彼女の芯のある強い声。意志のしっかりした声というのは逆に哀しいものなのだと気づかされる。
インディ時代の曲の新装版(12)や、CD化が待たれていた(10)などを収録した、ファンには嬉しい内容の4作目。冒頭からの3曲にも顕著なように今作はバラード中心。意図して凸凹させているのであろう曲展開など、各所で意欲的な試みが。全体的におとなしめ。
タイトル曲は某特撮映画の主題歌とあって、ノリが良くメッセージ性の強いスペシャル・トラック。彼らが持っている男気とナイーヴのベクトルが、真っ当な方向へ向かっている。まさにアーティストの個性と楽曲が巧く合致した、成功作。この手応えを忘れないで。
音楽だけでなくファッション面でも注目される岸本早未の2ndアルバム。「みえないストーリー」から「ユメリアル」までのシングル5曲を収録。爽快なサウンドとともに成長ぶりも再確認できる。
GARNET CROWのギタリストによる2枚目のソロ・アルバム。全パートを一人で担当しており、歌唱を含めて持ち前のポップ・センスをさまざまな曲調の中で発揮。バッドフィンガーの(2)を取り上げているあたりにコンポーザーとしてのこだわりが垣間見える。
「いつも心に太陽を」や「眠る君の横顔に微笑みを」などの人気シングル4曲を含むセカンド・アルバムが登場。全体的に軽やかな楽曲が多いのも、彼女の持つサーフ・サイドな印象を活かした上でのこと。耳馴染み良い楽曲が次々流れてくるグッド・リスニングな一枚。
読売テレビ・日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディング・テーマの(1)は、せつなさと力強さが共存する壮大な印象のバラード。クールな(2)、リズム・ギターを伴うビート感が心地いい(3)に加え、フォト・ブックレットまで付いて目と耳を充実させてくれるはず。
2003年6月に16歳でデビューを飾った岸本早未の早くも7枚目のシングル。得意のダンスにマッチする軽快なテンポのポップ・チューンを披露している。今回はアコギのカッティング・ストロークをバックのフロントに据えてラテン・テイストの「cloudy」もカップリングに。
奄美大島出身のガールズ・ヴォーカル・トリオ。爽快な青空をイメージした(1)は大野愛果作曲のいかにもGIZAレーベル風の曲。イタリアン・ユーロビート風の(2)、ラテン・フレイヴァーを効かせ情熱的で大人びた(3)と幅広い楽曲をピュアに歌い好感が持てる。
ナラダ・マイケル・ウォルデンと共演をしたことがあるという滴草由実のセカンド・アルバム。音楽性はR&Bのテイストのポップスという感じで、自然体の彼女の歌が印象的だが、各トラックのアレンジも実に凝っており、いろいろな側面から楽しめる作品である。
ミラノのライヴ・ハウスでジャズを耳にしてヴォーカリストを志し、NYに渡ってパット・メセニー・グループのフィリップ・ハミルトンと出会い歌唱法を身につけて帰国した新進ジャズ・ヴォーカリストの1作目。ジャズだけでなくポップスのスタンダードをウィスパー・ヴォイスで披露。
中堅女性ヴォーカリストの域に達した感のある、晩秋にふさわしいマキシ。GARNET CROWの岡本やrumania montevideoの三好などなど、参加アーティストも多数。独自の浮遊感とはかなさをケレン味なく打ち出した、手堅い仕上がりにファンも満足の一枚。
シングル2ヵ月連続リリースの第2弾。初々しさを残しながらも大人の境界線を前にしたかのようなヴォーカルは、女性ならでは揺れを表現している。R&Bやロックとエレクトロニックの中間をいくバッキングの多彩さがまたその揺れを見事に捕えている。
5枚目のシングル。「Missing you」は失恋をテーマにしたセンチメンタルなスロー・バラードで、流麗なストリングスが冴える繊細なサウンドに乗せて、彼女がせつなく真摯なヴォーカルを聴かせている。アレンジと歌詞の一部を変えた別ヴァージョンも収録。
ああプロ野球だよ、松井だよイチローだよと、いやがおうにもテンションが上がる曲ばかり集まった、お得な企画盤。B'z松本の頑張りはピカイチ。こうして並んでみると、テレビ番組において、テーマ曲が支えているイメージは重要ということに気づく。
2004年2月にデビューした女性シンガーのシングル(1)(10)を含む初アルバム。80年代のニューミュージック調のメロディ+ボサ・ノヴァ風のアレンジに、彼女の優しい声が乗っていて落ち着いて聴ける。GARNET CROWや松たか子に通じる繊細さが好きな人にオススメ。
バンド・サウンドにのせて力強さを際立たせた(1)は、サビの展開が印象的。恋心がもたらす光と影を表現した(2)、シャッフルのリズムが開放感を与える(3)も含め、前面に押し出された躍動感が、彼女の新たな魅力を引き出している。ヴォーカルの説得力もアップ。
前回のリリースから約10ヵ月ぶりに届いたシングル。“秋”をテーマに作り上げたという本作は、まさに実りの季節にふさわしい彩り豊かなラインナップだ。清涼感あふれるスローなポップスから、落ち着いたラヴ・ソングまでを余韻たっぷりに歌い上げている。