発売元 : 株式会社ギザ
メロウ・グルーヴという言葉がふさわしいリズム・トラックに乗せてせつなく歌われる3rdシングル。前作「ステイ・バイ・マイ・サイド」がオリコンで1位を獲得しているだけに期待大だ。
ユニット名どおり、スウィートな声の持ち主、秋元瑞月を中心とするバンド、sweet velvetのファースト・アルバム。どの曲も彼女の声を活かした、クオリティの高いポップスに仕上がっている。ここまで純正なポップスって、最近ではめずらしいかも。
関西のソウル系クラブ・ユニット。歌謡曲的な親しみやすさのあるメロディが、ソウル、R&B、ハウスといった音衣裳をポップにまとっている。ノリの良いソウル・ポップな(1)は、アニメ『モンスターファーム』のエンディング・テーマ曲。
力を抜いたミディアム・テンポの、柔らかいポップスが中心の作品。何気ない情景や感情を、繊細に表現した言葉遣いが知的だ。シングル曲(1)(9)はリアレンジ。(6)はトーンの低いサウンドと確信を突く詞が胸を苦しくさせる印象的な歌だ。声の伸びがいま一歩で残念。
前作は統一したカラーを持っていたが、GS風の(2)、カントリー風の(7)、キッチュなロックの(11)など、今回は貪欲なまでにさまざまな曲を演奏している。しかしルーマニアらしい歪んで沈みがちなトーンは健在だ。幻想的な(13)は2曲を1曲に合わせたラストにふさわしい曲だ。
60'sなのかGS調なのか、デビューの路線とはちょっと外したシングル。(1)に見受けられるこの懐古このキャッチー、どうしても半端に聴こえて私には辛いっす。(2)と(3)で、ちょっとは持ち直すあたり、このバンドの底力なのか。フル・アルバムを潔く待とう。
倉木麻衣、17歳での国内デビュー・シングル。折しも和製R&Bブームで、80〜90年代洋楽の洗礼をたっぷり受けて育った世代の台頭期だけに、彼女の歌唱スタイルも当時の流行に沿ったもの。年齢なりのあどけなさがむしろプラスに働いてか、ミリオン・ヒットを記録。
ソウル、R&Bなどをメイン・カラーとする男女混合クラブ・ミュージック・ユニットのニュー・マキシ。(1)は人生謳歌をテーマにしたR&Bナンバー。(2)はゆるやかなレゲエ。(3)はタイトル曲のクールで硬質なハウス・リミックス。流行に敏感ですな。
デビュー・シングル「Still for your love」がヒットした、rumania montevideoのサード・マキシ・シングル。インディーズ時代のミニ・アルバムに収録されていた英語詞の曲を日本語に書き換えたもので、70年代風のシンプルなサウンドに仕上げている。
大阪出身の新人バンドの1枚目。非常によくできたデモ・テープを聴いている感じで、磨けば輝く原石といった可能性を随所に感じる。幾分言葉が空回りしているきらいがあり、やはり(8)のバラードのように歌詞が譜割り通りにのっている方が聴きやすいかも。
99年6月にマキシ・シングル(6)でメジャー・デビューした、本格派R&Bシンガーのファースト・アルバム。世はブラック・ミュージックのテイストを持つ女性シンガーが花盛りだが、それらより硬質な響きを持つサウンドが特徴。迫力のあるヴォーカルも印象的。