発売元 : 株式会社ユーキャン
『Mist』(2007年)に続く1年9ヵ月ぶりの、味噌汁の付かないオリジナル盤。今と昔が繊細に絡み合った愛や友情、人生などをテーマにした佳曲が揃っており、アーティストおよび人間としての年輪を感じさせる。「私は犬になりたい490」は自身も出演したSoftBankのCMソング。
作詞家・松井五郎がプロデュースするポエトリー・リーディング・アルバムの第4弾。前作に続き、男女5名からなる銀河朗読団が朗読を担当している。多彩なBGMに乗せたポップなポエトリー・リーディング。朗読に芝居っ気があるので全体にラジオ・ドラマのようだ。
いかにもさだまさしらしいと思わせる落語風の堂々巡りの歌なのだ。きっかけの“490円”を枕にして、ナンセンスな展開をみせながら、最後には“犬になりたい”と持ってくる強引さといい、その説得力といい、さだの口調だからできる荒業であり、歌である。
映画音楽やテレビ音楽で大活躍の渡辺俊幸の、“赤い鳥”に始まる音楽生活35周年を記念しての日本フィルとのライヴ2枚組。持ち味であるハリウッド・スタイルのスケール観で展開され、ゲストにさだまさしを迎えたり、渡辺がMCで解説していくなど、楽しい構成。
アイドル女優・仲村瑠璃亜や、チキンガーリックステーキらによるユニットが歌う、カラオケ・チェーン“まねきねこ”のテーマ曲。アレンジもさりげなく凝っており、キチンと作っている。2曲目が「がんばらんば」の群馬弁ヴァージョンなのは、このチェーンの社長が群馬出身だから。
日本人の胸にしみるメロディと、美味しいハモリ。ア・カペラとGSの相性の良さはもはやお約束のレベルなのだ。低音ヴォーカルをフィーチャーした「バン・バン・バン」、思わず一緒に“ゴーバン!”しそうになる「シーサイド・バウンド」など、練れたアレンジ・テクニックと歌ぢからで退屈させない。
こういう曲だったのかと思わせ、驚きに満ちた新鮮さでオリジナル曲と異質の魅力を生み出したカヴァー集となっている。ギンギンのサウンド展開によるTHE ALFEEや和太鼓の林英哲によるインスト、SEAMOはラップで、中西圭三や錦織健らは伸びやかにうたう。
作曲生活35周年を記念する渡辺俊幸のベスト・セレクション。NHK大河ドラマ『毛利元就』『利家とまつ』のメイン・テーマ曲、映画『モスラ』のオリジナル・サウンドトラックなど、きっとどこかで耳にしたメロディがしなやかによみがえってくる。
ポエトリー・リーディングとBGMを融合させた“ポエトリー・ミュージック”シリーズの第3弾。作詞家の松井五郎プロデュースによる今作は、無知でいることに警鐘を鳴らしつつ、それを知ろうとする気持ちに希望を見出せると綴るコンシャスなミュージックだ。
99年に永六輔と楽曲共作を行なったさだが、永・中村八大の“68コンビ”の名曲を取り上げた。日本テレビ系『遠くへ行きたい』の30周年を記念して歌った曲など、味わい深い内容を持った作品だ。
ヴォーカル、ピアノ、チェロの女性三人組で、今回のシングルはさだまさし書き下ろしの曲。さだらしいやさしいメロディを、のびやかな声のヴォーカルとやわらかなアコースティック・サウンドで表わし、ナチュラルな癒し系ポップスに仕上げている。
SeptemberはRie(vo)、Qoonie(p)、Mayumi(vc)という編成の女性三人組ユニット。2005年のデビュー・アルバムに続く本作は、男性アーティストたちがヒットさせた“花”にまつわる曲を集めた。ブルーハーツから布施明まで取り上げられている。
2005年デビューのシンガー・ソングライター、これが第1弾アルバム。繊細で柔らかい歌声の持ち主。一見弱々しく聴こえるが、歌詞は前向きで、メッセージ的な要素も少なくなく、特に「22歳のひとり言」は14分以上にも及ぶ、家族を考えさせる大作。
長いキャリアを持つ男性6人のア・カペラ・グループが、いよいよ本腰を入れて作ったと思しき“勝負作”。すべてオリジナルの13曲は、ハモリものにありがちなスクエアさを感じさせない、上質のポップスばかり。大人の楽しみを、余裕ある実力がゆったりと聴かせる。★
宇崎竜童との共演など、活躍の場を広げる二胡奏者のセカンド・アルバム。ピアノやアコーディオンなども加えた編成で、彼女の自作曲を中心に名曲のカヴァーも収録。柔らかさの中に凛とした表情も覗かせる美しい音色に、心のコリがほぐされる。