1989年5月発売
9TH JUN 19889TH JUN 1988
唯一のアルバム『センチメンタル通り』から15年経った88年に発表されたライヴ・アルバム。焼けぼっくいに火がついたようなライヴだが、はちみつぱいだから許せるというところはたしかにある。15年間、思いをたずさえたファン心理を、彼らは熟知しているのだろうが、思い出ライヴに終わらせず、15年後の彼らをみせているのがいい。
ラウンド・ミッドナイト・アット・ザ・モンマルトルラウンド・ミッドナイト・アット・ザ・モンマルトル
社会派とか何かと言うよりもダラー・ブランドの凄い所は、その豊かなイマジネーションの広がりだろう。エリントンがミンガスがモンクが見た夢の途方の無さを自分の言葉で語ろうとする心意気がライブならでは熱気とともに伝わってくるではないか。
スター・ダストスター・ダスト
5月の初来日公演では、スタンディング・オベイションで讃えられたグラッペリ翁だが、その老成したジャズ・バイオリンの世界は本当に感動的なものだった。本作は73年のイギリス録音。確実な技術と洒落た感性で展開するデュオで、バイオリンの魅力も再認。
ブラームス:オルガン作品集ブラームス:オルガン作品集
このジャンルでは貴重なCDであり、特に全集として意義深い1枚と言えよう。東ドイツの中堅オルガニスト、アルブレヒトは、ドイツのオルガン音楽の伝統をも汲んで、各曲を手堅くまとめ、誠実さを印象づける。ベルリン聖マリア教会のオルガンを使用。