音楽むすび | 1990年3月発売

「バック・オン・ザ・ブロック」の代表曲を様々なヴァージョンでというリミックス版。ミニ・アルバムとはいっても、ボリュームはたっぷり。さすがに音の職人クインシーだけあって、それぞれのヴァージョンは色合いがはっきり出ていて良い。ちょっと長いけど。

メチャ売れした『噂』に続いたせいで、リリース当時はいまいち散漫な印象だったが、エスニックな要素がLAロックと英国ポップをつないで浮遊するこの折衷主義は、むしろ今聞いてこそ面白い。コクトー・ツインズに通じるエコー処理にもびっくり。

62年発表のデビュー盤。極東の島国でもおなじみのPPMの、特に団塊の世代には忘れられない(2)(8)(9)(10)(12)などを収録した永遠の名盤だが、60年代以降に生まれた若い音楽ファンが聴いても、やっぱり懐かしいと思うらしいから、音楽ってのは不思議なもんだ。