1992年10月21日発売
コンサート・バイ・ザ・シーコンサート・バイ・ザ・シー
とにかくこの55年の美しい港町カーメルでのコンサート・ライブが発表される以前は、多くの作品についての評価は可もあり不可もありという程度であった。それが一晩にして人気を博したのは、一聴の通り、十分スイングし、リラックスして楽しいに尽きる。
サロン・コンサートサロン・コンサート
19世紀社交界のサロンでもてはやされていたであろう器楽曲が、ここに5曲収録されている。シュルツ、シェレンベルガー、ケーネンらによる演奏は、いきいきとしたリズムと豊かな表情が素敵。演奏する彼らの愉悦感も伝わってきて、聴きても心楽しい。
20世紀の木管五重奏曲集20世紀の木管五重奏曲集
ウィーンとベルリンの名手たちによって結成されたアンサンブルによる20世紀の木管五重奏曲集。でも、ちっとも聴きづらくない。フランセの生彩ある音楽、バーバーのラプソディックな雰囲気…。エーダーの作品はこのアンサンブルのために献呈された曲。
風の画集風の画集
フランス在住のピアニスト加古隆のソロによる92年の作品。加古のソロはいつも静謐な時の流れを感じさせるが、再演曲を含む集大成的な内容の本作では、その繊細な心象風景に悲哀の影がうっすらと見え隠れするのが印象的だ。(6)はCF曲、(7)は映画テーマ曲。