1992年12月発売
30年代末に行なったラジオ用の音源を集大成したCD。絶頂期の演奏だけあって、テイタムのプレイは凄味とエンターテイメント性の両面を高いレベルで兼ね備えている。ソロというのも彼の優れた音楽性を完璧に発揮させるものだ。傾聴すべき作品である。
ちょっと「クサイ」ほどはまった、名手ウェブスターによるバラード集。いってみれば演歌の世界。好き嫌いは別として、誰をも納得させてしまう説得力を持っている。ベン氏の余りの好調ぶりを前に、近年人気のK・ドリューも些か影がうすい。
ジャンプ・サウンドの雄、ルイ・ジョーダンの本領発揮のライヴを収録。1948年、49年のものなのでノイズはあるが、7人編成のティンパニー5(?!)の怒涛のリフとどこまでも芸人であろうとする姿勢とが一体となっているファンキーな演奏は楽しめるもの。
ブルース・シャウターの底力、ジャンプ・ジャズの楽しさをすんなりと教えてくれるアルバム。40年代後半録音、当時の黒人音楽の王道であったブルースとジャズの中間を行く、黒くて粋な表現の数々。嬉しいCD化。でも、ワーディングぐらい載せてほしい…。
マニアの間でシハブの「ジャズ・パーティ」といえば、知る人ぞ知る幻の名盤だった。なんとこれはその再発盤。今から30年前、デンマークでの楽しいクラブ・ギグ。ベテランのシハブが、現地の若手たちとごきげんな演奏を聴かせている。お見逃しなく。
イリノイはソウル度100%のイケイケ・サックス。バラードの名手でもある。その彼がイケイケ・オルガンと共演したライヴ。「恋人よ我に帰れ」を全編にパクった(4)がベストだ。フル・スウィングで吹きまくるサックスは◎だが、オルガンは調子に乗り過ぎでは。
れれ桑名晴子って、こんなにいい歌手だっけ…と、78年にリリースされたこのファースト聞いてびっくり。枚数を重ねるごとに音が厚化粧になってったってことだな、これは。リラックスしたハワイ録音。ファンキーなLA録音のバランスも良い。