1992年12月発売
イリノイはソウル度100%のイケイケ・サックス。バラードの名手でもある。その彼がイケイケ・オルガンと共演したライヴ。「恋人よ我に帰れ」を全編にパクった(4)がベストだ。フル・スウィングで吹きまくるサックスは◎だが、オルガンは調子に乗り過ぎでは。
れれ桑名晴子って、こんなにいい歌手だっけ…と、78年にリリースされたこのファースト聞いてびっくり。枚数を重ねるごとに音が厚化粧になってったってことだな、これは。リラックスしたハワイ録音。ファンキーなLA録音のバランスも良い。
若手正統派演歌歌手としてはピカイチの存在となった。好き嫌いは別として、演歌だなぁと素直に認めてしまえる歌手は案外いないんですよね。アレンジも臭くならず素直にやっていて、嫌みがない。演歌の「マイ・ウェイ」こと「川の流れのように」は再考の余地。
初のライヴは92年の日本公演を収録。すでにこの時活動停止が決定していた彼ら、そのせいかどこか元気のないような気がする。北欧出身の彼らは、ヨーロッパとは一味違った華麗なハード・ポップを提供してくれたものだが、本ライヴにその面影はない。
クラプトンをはじめみんながアイドルにしたブルースの雄69年発表の名作。プロデュースはあのキング・カーティス。モダン・ブルース60年代末型の最高もののひとつ。ファンクを隠し味にシカゴのアクティヴさもじっくり染みた深みある1枚である。
69年録音、キング・カーティスのプロデュース、ダニー・ハサウェイのアレンジによるフレディ・キングの名盤。フレディのかみつくように強力なピッキングのギタープレイ、ダニ・ハザ流都会的ソウルの要素が絡むブルース解釈が混ざり合った独特の味。
精力的なワールド・ツアーを続けるシンプリー・レッド。本作は92年夏の第26回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ4曲を収録。コール・ポーターの(1)、レイ・チャールズの(2)と渋い選曲が光る。アカペラの(1)をはじめ、ヴォーカルが伸び伸び艶やか。
吉田拓郎や松山千春の曲が入ってるんだけど、まさか書き下ろしでもあるまいからカヴァーなのかな。ま、この人が歌えば何でも同じだ。全然変わってない。しかしディレクターは元プラスチックスの島武実、アレンジには元ポータブル・ロックの鈴木智文も参加だ。
小林克也によるご存じスネークマンの第3弾アルバム。パワフルに迫ってくるところが、このノリが好きな人にはたまらないだろう。この不景気な時代にカツを入れることができるか、はたまた聴く側にこの手を受け入れるだけの余裕が残っているか…難しいな。