音楽むすび | 1992年7月発売

現代の奇跡とも言える驚異的な超高音を持つロッシーニの名手マッテウッツィが昨年6月に東京で行なったリサイタルのライヴ録音。ベルカントの難曲を次々に歌い繋ぎ、最後は「連隊の娘」の至難なアリアを3点fで締めくくり、聴衆を興奮の坩堝に巻き込む。

ハードなギター・サウンドとたたみかけるようなアグレッシヴなヴォーカルで緊張感いっぱいのサウンドを聴かせる。いきなりバッハの小フーガが引用される(1)は蛇足気味。スラッシュっぽいサウンドの味と日本語のノリがシンクロする(5)などが聴き物だ。

スター・チャイルド系の主題歌を中心にしたレア音源も含む企画ベスト盤。アニメ・ファンなら感涙だけど純粋な森口ファンには脈絡のない作品が羅列されてる印象。しかし、隠したい過去を堂々と清算する姿勢には大拍手。歌唱力は意外にまとも(ゴメン)。