1994年11月発売
空色帽子の日空色帽子の日
ストリート・ロック・シーンから登場した高橋サヨコ、小嶋さちほ、石原フキ、小澤アコのゼルダは当時のガールズ・ロック・グループの頂点に立っていた感がある。ムーンライダースの白井良明プロデュースの下、女の子の感性が音楽を通して引き出されている。
かざぐるまかざぐるま
村下孝蔵はやさしいまなざしを持つ歌人だと思う。ヒットした「初恋」を耳にしてそのロマンチックなメロディと詞から、過ぎ去った遠い初恋の記憶を甦らせた人も多いだろう。デビュー作『汽笛がきこえる街』から『何処へ』『夢の跡』そしてこの『かざぐるま』まで、一貫して彼は人が人を愛する想いを歌に託してきた。ハイ・トーンの澄んだヴォーカルとアコースティックなサウンドが一体をなす曲の数々は、われわれ日本人の琴線を心地よく刺激してくれる。
陽だまり陽だまり
どんなに時代が移り変わり世の中が進もうと人の心の中にある真心を信じ続けたいーー村下孝蔵の曲を聴くとそんな気持ちで胸が熱くなる。テレビ・アニメ『めぞん一刻』のテーマ「陽だまり」他村下の曲からは忘れかけていた遠い日の記憶が甦ってくるよう。
冒険王冒険王
デビュー以来、大人っぽい都会感覚に満ちた音楽をつくり続けてきた南佳孝が、このアルバムで大きく方向を変えている。デビュー・アルバムのプロデューサー、松本隆を迎えて、少年の夢や冒険をテーマにしたアルバムをつくりあげた。