1994年11月発売
エリントン・オーケストラの顔ともいうげきホッジスの、コンピレーションCD。彼のスウィートでスウィンギーなアルト・ソロの魅力が余すところなく収録されている。ほんとうにヴォーカル以上に歌うアルト・プレイヤーであると、あらためて実感した。
ハンガリーのジプシー一家に生まれたギター・レジェンド(1910〜53)の、ステファン・グラッペリとの38〜39年の共演を中心としたコンピ盤。ジャズの中でのギターの位置を変えさせた、テクニカルにして軽妙な演奏/即興ーこれを入門編としてとくと知るべし。
このところ“ファンキー・ラテン・ジャズ”の元祖として、クラブ・シーンなどでミョーな受け方をしているカル・ジェイダーのベスト。この古くささといなたさが、かえって若者たちに支持されるのだろうか。ラテン気分満載のハッピー・ジャズだ。
ワンサカ出ているレベッカ関連ディスク。これは84年のデビューアルバム。当時は木暮武彦がリーダーシップをとっていた頃。いろいろ盛り込みすぎているけど、「やったるで!」みたいな勢いはある。シモンズ(当時ハヤッた電気ドラム)の連打に歴史を感じた。
後にレッド・ウォーリアーズを結成する木暮武彦在籍中の84年に発表された2作目のミニ・アルバム。6曲中5曲が木暮作曲で、ブレイク後よりもややロック色が濃いが、彼ららしいポップ感覚も既にある。土橋作曲の(1)は後のヒット曲群の原型と言える佳曲だ。
アルバム・チャート第1位になったアルバムで、さらにノッコのヴォーカリストとしての魅力が増してきたころ。同じ時期には女性ロッカー仲間に中村あゆみといういいライバルもいた。この後からレベッカの大驀進が始まった。
バンドのサウンドを前面に打ち出そうとしているのが、このレベッカにとって3作目のオリジナル・アルバムです。それでも、やはりNOKKOの存在は大きく、そのベイビー・ヴォイスの魅力が光っている。アルバムはライヴの軽い予告に聞こえてしまう。
代表的ヒット「ラズベリー・ドリーム」や「メイビー・トゥモロウ」などのリミックス・ヴァージョンが聴ける。リズムにメリハリがあり、ノッコのプッツンと切れる歌声とみごとにマッチしている。彼女の決してうまくはない歌が魅力的に感じられるから不思議。
リミックスもの集めたキカクもの。新ミックス6曲入り。1曲が長くなってなおさらこのバンドにはストーリー性の強い曲が多いことを感じさせられた。リミックスといってもそんなにスリルがいっぱいというわけでもない。もちろん水準は高いですけれども。