1994年7月21日発売
HAPPY LIVINGHAPPY LIVING
94年にリリースされた本作は、V・D・パークスの『ディスカヴァー・アメリカ』を連想させるメッセージ性、ストーリー性を持っている。軽く聴きながすこともできるが、アナログ技を駆使したサウンド・メイキングは、じっくり聴き込む価値あり。
シェーンベルク:月に憑かれたピエロシェーンベルク:月に憑かれたピエロ
制作・出演
BBC交響楽団 / アルノルト・シェーンベルク / アントニー・ペイ / イヴォンヌ・ミントン / ジャニス・マーティン / ダニエル・バレンボイム / ピエール・ブーレーズ / ピンカス・ズーカーマン / ミシェル・デボスト調性的枠組の崩壊過程を耳で実感できる、音楽史の一断面を捉えた極めて象徴的なCD。核となる『ピエロ』はブーレーズ2度目の録音。1度目の神経質なまでに尖鋭な演奏が忘れられないが、この演奏は豪華な顔ぶれと響きの豊饒でより「楽しみ」近い。
ワルツな夜に/岡崎由美ワルツな夜に/岡崎由美
ロマンティックなメロディが次々と流れ出してくる。ワインなんか飲みながら聴いたら最高だろうな。とてもオシャレな気分にさせてくれる。でも、忘れちゃいけない。このタッチの何と明快なこと。甘ったるさなどまるでない。いい演奏だ。録音もシャープ。
R.シュトラウス:四つの最後の歌R.シュトラウス:四つの最後の歌
ポップの追悼盤をこんなに早く手にするとは、悲しいじつに悲しい。癌で亡くなる半年前、死期を悟っての録音なのかどうか。「四つの最後の歌」わけても「夕映えに」を淡々と深い共感で歌うのを聴くと、その気高い姿に胸の締め付けられるような思いがする。