1994年9月発売
シューベルト:八重奏曲シューベルト:八重奏曲
シューベルトの大作に対面しても、メンバーの誰一人として気負ったところがない。そこにあるのは、室内楽を演奏する喜び。シューベルトがウィーンの新しい風だった、いい時代を思わせる。ただ、キモチ良すぎて、それだけに終わった感も。
モンポウ:歌と踊り&前奏曲モンポウ:歌と踊り&前奏曲
スペインの“ピアノの詩人”モンポウ(1893-1987)の意義あるアルバム。民族色あふれる叙情としっとりとした詩情、洗練された書法と華麗なピアニズム、モンポウ音楽のエッセンスとでもいうべき(1)が絶品。珍しい全曲演奏、ラローチャの極め付きの美演で聴く。
シューマン:子供の情景シューマン:子供の情景
先般新宿文化センターで聴いた「謝肉祭」ではすっかり感心してしまったが、この新盤のシューマンもそれを彷彿させる素晴しい出来映え。曲から曲の気分のつながりが実にいいし、全体の構成感も並のものではない。曲を消化し切った彼女の自信が如実。