1995年1月25日発売
レインボウ・チェイサーレインボウ・チェイサー
77年8月発表の3rdアルバムのCD化。バックをかためているのはゴダイゴのメンバーで、いかにも70年代ポップ感覚の曲で構成されていながら、いまひとつ抜けのよさを発揮できなかった。そうニューミュージックと呼ばれた日本的な歌謡性が薄かったわけ。
マンテカ!マンテカ!
チャーリー・パーカーと並んで、ビ・バップ創始者のひとりとして知られるガレスピーが、52年と61年に残した3つのライヴ録音で構成された1枚。どの演奏からもガレスピーならではの陽気でダイナミックな演奏を聴くことができる。音質も比較的良好。
ブラジリアン・アフェアーブラジリアン・アフェアー
ニューヨークのジャズ/ラテン系のクラブで活躍中のアデラ。父はメキシコ人、母はアメリカ人。主人ホルヘ・ダルトと死別後、本格的な歌手活動の開始を示す初リーダー作だ。ミックス・カルチャー、NYにいる気分。ジャズ・ファンクの名曲(2)が、最高最高。
フレンチ・バラッズフレンチ・バラッズ
なぜか最近人気絶頂のバルネ・ウィラン。これは88年の作品の日本初登場。朗々と歌う彼のテナーに男のロマンが漂う。その枯れたトーンはメチャクチャにシブいぜ。ミシェル・グライユールのピアノもツボを押さえたプレイでなかなかいい。
ワイルド・ドックス・オブ・ザ・ルウェンゾワイルド・ドックス・オブ・ザ・ルウェンゾ
アメリカ人にはない気質とサウンドが急激に支持されたウィランの近作が待望の国内発売。輸入盤で受けたというのも、このファジー感覚を聴けば納得。現代アメリカに存在しない、見事に個人的な語法で語りかけてくるからだ。サックスはこうも鳴らせる!
サンクチュアリーサンクチュアリー
昨年、バルネの新作が正当に評価されなかったのはとても残念。シーン(動向)追従主義の弊害だろう。ウィットと哀愁にあふれたバルネは、いま間違いなくシュン。トリオ編成によるこの新作も(1)をはじめ最高の演奏ぞろい。パリの美学を忘れちゃいけません。