1995年10月25日発売
バーニー・ケッセルの77年の約一ヶ月にわたる滞日の際にできた心暖たまるトリオ・アルバム。どんなに上手なプレーヤーでも外国での他流試合は嫌うものだが、彼の気さくさと音楽のコミュニケーションを楽しむ姿勢には学ばされるところが多い。
73年来日時の東京でのライブ録音。当時、仲間うちで、さんざ弾きまくった後の「踊り」が話題になったものだった。今更ながら、あらゆる意味でタフな音楽家である。圧倒的かつ冷徹なピアノの前で、憐れサイドメンたちは、ひたすら舞い上がる。
今も極めて味わい深いが、本作を出した70年代初期の本田も良かった。力強いファンキ・グルーヴと、アフロ・エスニックなセンスはとにかく傑出していた。鈴木と村上とのトリオは息がぴったり。スタンダードの咀嚼ぶりも凄い。彼のひとつの黄金期の記録。
北村英治カルテットの77年のライブ・アルバム。cl、p、vib、dsというベース・レスの編成なので、ピアノの秋満義孝氏のスウィンギーなプレイに負うところが大きい。あえて重厚さをさけて、しゃれた雰囲気を出しているのはさすが一流プレーヤー。
つんのめり型とでもいうのだろうか。リズム・セクションとのほんのわずかなズレが緊張を生み、ピアノのプレイを際立たせている不思議な技が魅力。(3)(4)(5)はそんなスタイルにぴったりの曲なのだと気付いた。聴き終わって残響がなぜかとっても心地いい。
デビュー・シングルの英語ヴァージョン(2)を含む、全曲英語詞のマキシ・シングル。LAの一流ミュージシャン&アレンジャーと対等に渡り合う、彼女のソウルフルなヴォーカルにはただ圧倒されるばかり。日本のマライアというキャッチ・コピーも伊達じゃない。
Kファクター・プロジェクトによる、ダンス版のクリスマス・アルバム。レゲエやジャングル、トランスなど、スタンダード・ナンバーのダンス・チューンへの料理法が聴きものだ。BPMもキチンと記載されているので、パーティ用の季節ネタとしてどうぞ。