1995年10月発売
グラン・ヴィア+5グラン・ヴィア+5
日本でも人気の高い聴きやすいロンドンを本拠とするポップ・アーティスト、マットの95年作。本作ではライヴ・バンドのメンバーなどを使ったり、ロスで録音したりと、新しい試みが見られるが、基本は前作同様キャッチーな作品をつくることでかわりない。
ヘンルーダの花が咲いたらヘンルーダの花が咲いたら
カンテムス少年少女合唱団は、ハンガリーのある小学校の生徒たちによって編成されている超ローカルな合唱団。その素朴で少しザラついたハーモニーに、以前「ブルガリアン・ヴォイス」を聴いたとき(そこまで刺激的でないにしても)の驚きを思い出した。
どうにかなるどうにかなる
ジャケットも担当しているギタリスト、恒松正敏が今回、ソリッドな演奏で参加。が、町蔵ヴォーカルがはらむどこかおとぼけな説得力は変わらない。思うにこの人が書く/歌う日本語の快感て、ボアダムズが演奏で体現する“間”の良さを言語化したものかも。
野ばら/シューベルト歌曲集野ばら/シューベルト歌曲集
全盛期に比べて幾分衰えたとは言え、シュライアーの歌声は今年還暦を迎える人の声とは思えないほど若々しく、どの曲も立派すぎるくらい堂々としている。その純朴で折り目正しい歌唱は今でも健在だ。長期間にわたって熟成された深みのあるシューベルト。