1995年5月24日発売
今年26歳のドイツの新鋭ショルツ。89年の日本音楽コンクールでは第1位を獲得している。彼女の甘く繊細な音色で奏でられるブラームスは聴くものをうっとりと夢見心地にさせるような、ソフトでロマンティックな雰囲気。非常に味わい深く新鮮な演奏だ。
89年の日本国際音楽コンクールで優勝した、旧東独の新鋭・ショルツのデビュー盤。若手にしては珍しく、思慮深さやしっとりとした落ち着きを感じさせる。技巧的な作品でも、決して技術だけが前面に出てきたりしない。おおらかでソフトな語り口が魅力的。
不屈のパンク・バンド、スタークラブによる、ストレートに社会へのオブジェクションを唄う13曲入りアルバム。“キープ・オン・ゴーイン”こそが彼らのパワーの源、メロコアを寄せつけないリアルタイム・パンクスとしてのプライドが感じられるサウンドだ。
昨年5月に亡くなったジャズ・ギターの名手によるソロ録音。収録曲は彼のオリジナル3曲を除けば、どれもスタンダードの名曲ばかりだ。演奏には全編ガット・ギターが用いられ、ガット弦の響きを生かした端正なギター・プレイに彼の歌心が溢れ、ナイス。
ショパンと能、という組み合わせは個性的であるが、ライナーを読むと納得できるものである。ノクターンとバラードを能の演目の流れに合わせてプログラム。着物でピアノを弾くというスタイルも、一貫したコンセプトのなかにあって、納得。演奏も上質である。
前作がカヴァー集だったため、オリジナルとしては久々の作品。キャリアからすれば、もう超ベテランのはずなのに、デビュー時のみずみずしさと頼りなげな繊細さがまったく変わっていないことに驚かされる。ガール・ポップとは別の次元にいるポップな作品だ。
全曲カー自身の編曲による。コントラバスのなかなか多様な音色が楽しめるように作られているとこはさすがです。どちらかと言えば、やっぱり短調系の哀愁のある曲がぴったりときます。難しいことは言わずにたっぷりとした低音の魅力を楽しんでください。