1995年発売
発表当時(89年)には世界のアイドルとさえ言えたほどのカイリー・ミノーグ。本作だってポップでダンサブル、おまけにコケティッシュ。ホント、ストック/エイトキン/ウォーターマンのプロデュースの力が光ります。
最近は女優業の活躍も目覚ましいカイリーの3rd。そろそろ、ユーロビート路線からの脱皮を考え始めたのか、自作の曲を入れたり、マドンナのプロデューサー陣営を起用、全体的にアダルトなムードを醸し出している。ジャケットもセクシーで、遂に本領発揮か。
ユーロビートの歌姫だったカイリーが転換期を迎えてリリースした4作目。ポップなメロディを残しつつもアヴァンギャルドなビートを複合させたり、キース・ワシントンとデュエットしたりと、昔より本人の意見がだいぶ反映された痕跡あり。ただ殻を破るには…。
90年代中期のPWL戦略、全英1位の(1)、そしてキング・クリムゾンの初期の名曲をカヴァーした(2)などなど、話題に事欠かないデビュー作。コクトー・ツインズに似たヴォーカル・スタイルがエコロジー式のハウスに培養されたみたいで神秘的で優しく淫ら。
イキなグループ名とおまけに素敵なアルバム・タイトル。とっても大人っぽいわけで、ア・カペラ・グループといってもラップの兄貴分よりはジャズのお隣さんて感じ。シャープだがスマート。(12)にはウィットあふれる「世紀末ア・カペラ宣言」も。
少女コミックのヒロインのイメージ・ガールとしてオーディションに優勝。ヒロインの名前をそのまま芸名にもらって1985年6月「夏少女」でレコード・デビューした、当時17歳の浅香唯のファースト・アルバム。キュートで愛らしいルックスがいいねぇ。
快調快調。あなたもあたしのファンになってねっていうひたむきさがクッキリ出ているにもかかわらず、上昇志向が見あたらないのは性格のゆえか。「STAR」をメインにヒット曲満開。ちょっとスペクターの「10月のクリスマス」は名曲。
作詞に全員女性を起用し、これまでのアルバムよりほんのちょっと大人っぽさを強調。背伸びした感じがさりげなく出ているのがいい。そこらへんのつたないイメージと重なって、不思議なメルヘンを感じさせる。