1996年10月23日発売
時間のパスポート時間のパスポート
私みたいなフォーク世代には懐かしい小室等だが、53歳になろうとする今(1996年)なお現役で「フォーク」にこだわりつづけているのだ。これは自らのキャリアの総決算と言えそうな一枚。武満徹と谷川俊太郎と井上陽水とチェルノブイリが交錯する生真面目な力作だ。
NEW YORKへの旅NEW YORKへの旅
重さが気持ちいい。結局、人間はこういうところへ帰っていくのだ。疲れたときにこそ、重苦しい空気が欲しくなる。自己の存在を徹底して押し出してくる新井の歌に、ようやく(気分だけは)対峙できそうな季節になったということか。繰り返し聴きたい。