園田高弘の、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタの7枚目。悲愴の冒頭は考え込むような演奏で、深みがある。多少線の細さを感じさせることもあるが、効果をねらう下心が見えたり、力技にまかせたり、妙に重くしたりするようなことは決してなく、渋く、いい演奏。