1996年9月発売
TEARSTEARS
そろそろ風格もつきはじめた働き盛りの中堅といった感のあるフミヤの、さらにそんな印象を残すような、王道のラヴ・ソング・ポップス。ビートに乗ってロックンロールというよりも、メロディアスな旋律をしっとり歌う感じの曲が多い。
Tears of JoyTears of Joy
かつての時をかける少女もここまで成長しました。声の質に色が出てきた。息のつなぎ方に女らしさが出てきた。よくある「女優様のレコード」にとどまらない自由さとこだわりがしっかり見える点にも感服。ただし、少し年齢以上のことやってる気もする。
Blue in BlueBlue in Blue
知世も、もう23歳。すっかりオ・ト・ナ(ハート) まぁ、ずっと「時をかける少女」でいてくれよというのも無茶な話。サザンの大森隆志と透影月奈(誰だ!?)の共同プロデュースでそこそこノーブル。浮世離れの度合が中途半端だ。フレンチ趣味の(6)はまずまず。
彩彩
女優としてのイメージが強いので、シンガーとしては影が薄くなりがちだが、とても興味深い路線を歩んでいる人だ。スザンヌ・ヴェガの曲を取り上げたり、アンテナに曲を提供してもらったりもそうだが、独特の色彩感を放つ世界を築きあげつつある。
シェイキン・ブレインズシェイキン・ブレインズ
今でこそ、北欧ヘヴィ・メタルといえばファンの憧れの的だが、このS.マウンテンがデビューした頃(84)は、まだまだマイナーだった。しかし、クラシック音楽とメタルを合体させた方向性は、当時は斬新であり好きものを涙させた。本作もそんな名盤の1枚。
ユニヴァースユニヴァース
初めてスウェーデンから来日してハード・ロック・バンドということで、やさしい日本人たちは心を大きくして迎え入れたのだが、とんでもないフニャフニャの演奏でがっかりさせられたのが85年。しかし「シェイキン・ブレインズ」などの名曲も残していった。