1996年発売
脱力感があるのに、しっかり芯もある……。ルー・バロウ率いるトリオ・バンドの2年ぶりのオリジナル作。いい意味で曲調がポップになり、一般受けするメリハリが出てきたような感じも。風通しの良さ、50パーセント増しといったところでしょうか。
アメリカ現代歌曲の素敵な展望台というべき貴重なCD。唯一古きよき時代の素朴な(1)、アメリカンな(9)(11)、不気味な美(10)、イギリス民謡風(14)、愛らしい(17)etcみな実に魅力的。アメリカ人の胃袋の大きさに応じる驚くほど幅広い歌唱、巧みなピアノ伴奏。
越路吹雪トリビュートにも参加していた、星野哲郎氏の息子でもある有近真澄と寺本りえ子(=トランジスターグラマー)によるユニットの1stマキシ・シングル。小西康陽プロデュースのもと、めくるめくポップ・ワールドが繰り広げられている。
懐かしや、伊藤銀次の初期のソロ・アルバムのCD化。まだ佐野元春のバンド、ハートランドに参加する前の作品。今の彼をほうふつとさせるものもあれば、もっとブルージーで意外な曲も。教授や大貫妙子等ゲストも豪華。当時の交流がよくわかる。
レア・グルーヴとして最近人気のナンバーを、デジタル・リマスタリングをほどこして復刻。“ゴッドねえちゃん”のイメージとはまた違った、パンチの聴いたヴォーカルが楽しめる。ライヴ録音された「スピニング・ホイール」での歌いっぷりが、圧巻。
正確で揺るぎがなく愛想がよくて心地好い。ところがいざ自分で歌ってみると実に難しい。名人の演歌とはそういうものであろう、としみじみ思わせるベスト盤の96年ヴァージョン。無駄のなさがこの人の歌の生命力の長さを物語っているのではなかろうか。
ピリスは作品と親密に対話しつつ、自発性に富む表現を散りばめ、細部まで美しく練りあげた音楽を聴かせている。夜想曲各曲の性格が鋭くとらえられており、1曲ごとに違った魅力を発見できると言っても過言ではない。そういう新鮮さがある。必聴盤。★