1997年10月22日発売
パリ出身のヌーヴェル・ポップ・グループ、スプリングが、新たにドイツのレーベルから発表したクラブ系とのコラボレーション作。フランスやスペインなど、雑多な国籍のアーティストやDJとの共作だがそのネオ・アコースティックなサウンドは不変の魅力。
超高速ドラムにハイパー・ギターサウンドな(1)〜(2)があるかと思えばオルガンを使ったポップな(4)や(5)などがあり、あらゆるジャンルが入り乱れた1枚。個人的にはパンキッシュな前出の方が、voとサウンドが無理なく混じってカッコイイ。
ゴンザレス鈴木率いるソウル・ボッサ・トリオのリミックス・マキシ。ハウス・ファウンデーションの松本浩一によるガラージなミックス2曲と、田中知之(FPM)によるダンス・ミュージカルなミックスなど計5ヴァージョンのクラブ・ユース盤。
92年にリリースされたステレオラブの1stアルバムがついに日本発売された。『ドッツ・アンド・ループス』に比べれば、さすがに実験色の強い作品だが、無機質な中にも後年の作品に通じる独特のメロディ感覚が散見できる。彼らの作品は全作必聴でしょう。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのステレオラブ、93年発表のセカンド。現在のバンドを支えるハイ・ラマズのショーン・オハーガンらが本作から参加、レトロ・フューチャーなサウンドにより立体的な彩りを添えている。この体温の低さがたまりません。
マルコシアス・バンプのヴォーカリスト、秋間ツネオの初ソロ・アルバム。エロティックにうねるサウンドが聴き手を誘うのは、グラマラスでドラマティックな世界。あまりの濃さがカラフルさに脳はクラクラ。さすが、キング・オブ・グラム・ロックだ。
オーストリア出身という珍しいハード・ロック・バンドのデビュー作。80年代の欧米のハード・ポップ・バンドを参照したような、キャッチーなサウンドが満載された内容で、ハードさよりはむしろポップ感覚のほうが断然光っていて、耳に残る作品が多い。
ビッグ・バンド・ドラマー、ルイ・ベルソンが66歳になる年に若かりし日をふり返り、ビッグ・バンド時代の大物スターへ彼らのヒット曲を演奏して捧げた。一言で言えば、痛快なビッグ・バンド作。録音もよく、ベルソンのバスドラ、シンバル音がリアル。