1997年10月22日発売
オーストリア出身という珍しいハード・ロック・バンドのデビュー作。80年代の欧米のハード・ポップ・バンドを参照したような、キャッチーなサウンドが満載された内容で、ハードさよりはむしろポップ感覚のほうが断然光っていて、耳に残る作品が多い。
『サブセクエントリー』に続く93年録音盤。エレクトリック・ギターもこんな風に聴かせると楽しく美しく心地いいと、酸いも辛いもカミわけたホールおじさんが主張すれば、たしかにいいですね〜と納得だ! くだらな上司にカッカしたときに、聴いてみては?
ビッグ・バンド・ドラマー、ルイ・ベルソンが66歳になる年に若かりし日をふり返り、ビッグ・バンド時代の大物スターへ彼らのヒット曲を演奏して捧げた。一言で言えば、痛快なビッグ・バンド作。録音もよく、ベルソンのバスドラ、シンバル音がリアル。
ハスキー・ヴォイスでささやくような歌い方だが、70歳とは思えない若々しさを感じる。スペイン風ギターでエキゾティックな(5)など、自ら作詞した曲を集め、アレンジにも参加。ヴァイオリンなどの弦楽器も入ったオーケストラ編成の音がしっとり耳に響く。
イタリアの新人プログレッシヴ・ハード・ロック・バンドのデビュー・アルバム。ほとんどのメンバーが20歳以下(ギターなんて16歳!)とは思えない緻密な構成とシュアな演奏テクニックを披露。おさえ気味の叙情的なヴォーカルにも風格が感じられる。美しい。
オハイオ出身の三十路ギタリストの3作目。技巧派で知られる彼だが、そのプレイには年齢に相応しい独自の味があり、単なるテクニックのお披露目盤とは一線を画した隠し味がある。タイトル同様“歌う”ギターはツボを心得て、ほのかな安堵感が漂う。
このシリーズは毎回すばらしく音楽的な演奏で楽しみだが今回も上々の出来。ソナタアルバムでもおなじみの(1)(2)(3)に「ワルトシュタイン」どれも清水の情熱とロマンティシズムを漂わせた快演だ! 美しい響きで熱を込めて語られる彼の音楽に思わず息をのむ。
深く瑞々しい声。スコウフスの歌にはかぐわしい“香り”がある。若さゆえの自信とナイーヴな心が交錯する「水車小屋」の世界はこれ以上ないほど今の彼にぴったりだ。ヴンダーリヒ以来の名盤誕生を宣言しよう。手許に置いて繰り返し愛聴したい1枚である。★
4年ぶりのアルバムは、このような有名小品集。曲の全体の雰囲気はもちろん、つなぎの部分でさえも、彼女独特の艶やかさ、彫りの深さ、リズムの強靱さがはっきりと見えてくる。前橋のように、自分の言葉で語れるヴァイオリニストがなんと少ないことか。★