音楽むすび | 1997年4月発売

米国では押しも押されぬ人気を持ち、R.E.M.からカウンティング・クロウズなどとの交流も積極的な女性シンガー。フーティー&ザ・ブロウフィッシュのダリアスとのデュエットを含め、ニック・ロウやガイ・クラークのカヴァーを巧みにこなしている。

レゲエ調のヴォーカルをハウス調のリズム・サウンドに乗せたダンス・ビートである。(2)はハード・ロックとレゲエとハウスがミックスされて面白い感じ。クール&ザ・ギャングのカヴァー(3)もレゲエ&ハウス・リミックス。要するにミックス・サウンドがいい持ち味。

こういう気持ちって、忘れたくないよな〜と、しみじみ感じさせてくれたバラード集。なんだか、いいのだよ。たとえようもなく暖かい気持ちになれる。誰にも知られずにひっそり胸に抱いていたい大切なもの。それを音楽にするとこうなるのじゃあないでしょうか。

シンガー・ソングライターおよびDJとして、UKクラブ・シーンとリンクした音を聴かせてきた彼女。ジャズ、ソウル、ブラジリアン…etcの要素を含むベストは、ここ数年の邦クラブ界の軌跡ともいえそう。今後はキャラなみに貫禄ある熱いヴォーカルを期待。

デビュー・アルバム『B'z』以降『ブレイク・スルー』まで、3枚のアルバムと1枚のマキシ・シングルから初期を代表する全24曲をセレクトした2枚組ベスト。［2］(10)でブレイクする以前の稲葉のヴォーカルが妙にあっさりして聴こえるのは気のせい? ⇒B'z特集はこちら!