1997年7月発売
“いいとも”で見てア・カペラ主体のグループかと思っていたが、そうではなく普通の曲がメインでした。黒人音楽寄りなのかとも思っていたがそれも(11)くらいで、もっぱら爽やかなフュージョン・タイプ、曲も歌も気持ちいい。でもやっぱりア・カペラが真骨頂。
ドビュッシーの20歳代に作られた歌曲が集められている。アップショウのクリーミーな声とピアノを弾くレヴァインの泡立つようなきらきらとした音色。難しく考えられがちなドビュッシーの歌曲が、とても身近でチャーミングに感じられる。★
制作・出演
アレクサンドラ・モンターノ / オランダ放送室内管弦楽団 / シーゼン・チェン / ステファン・ブライアント / スーザン・ボッティ / タン・ドゥン / トーマス・ヤング / ドン・ジアン・ゴン / ニーナ・ウォーレン国際コンクールの経験もなしにいきなり現れた若きヴィルトゥオーゾがヴォロドス。CDデビューがトランスクリプション集とは大胆な。編曲の才能も備えている点、ホロヴィッツやカツァリスタイプのピアニストと言えるだろう。(14)のアレンジにムズムズな快感!
来春までリリースされる『園生百席』シリーズのVOL.16は廓嘲、「五人廻し」とシリーズ監修者、宇野信夫作の芝居のリメイク、「小判一両」を収めた2枚組。うまいねえ、どうも。背筋の伸びた話しっぷりがイカス。ラストについた芸談も味わい深い。
普段はまず通して聴くことはない咄だが、六代目乾坤一擲の大一番はさすがに聴き応え十分。これだけの長丁場もダレることなく下げまで一気に持っていく。登場人物のキャラクターがくっきりと浮き出ていて、それだけでもこの人の芸を堪能させてくれる。
六代目・三遊亭圓生の独演の模様をダイレクトに収録。本作には「小間物屋政談」「盃の殿様」と2つの落語を収録。弁舌な圓生の語りを聞いていると、不思議と話の情景や彼の講談する姿が頭に浮かんでくる。饒舌な語りの名演を堪能出来る優れた1枚です。
奉行といえば大岡越前の独り占めだが、子供の奉行所ゴッコをきっかけとする佐々木信濃ものの「佐々木政談」(75年録音)。金馬が得意とした「池田大助」の元の噺でもある。「三軒長屋」(76年録音)は演者ばかりか聴き手の“教養”が問われる噺である。
落語界の最高峰・圓生の古典落語集第20弾。有名な「三年目」を目当てに購入する人も多いだろう。スタジオ録音によるクオリティの高さと、聴く者をのめり込ませる圓生の見事な話術はまさに完全保存盤。本人による芸の解説やくわしいブックレットも秀逸。