1998年3月28日発売
ニーナ・シモン セレクテッド バイ ダイアン・リーブスニーナ・シモン セレクテッド バイ ダイアン・リーブス
ダイアンの歌のルーツはゴスペルであり、ブルースでありワーク・ソングである。この特別編集盤の選曲を手がける際、彼女の主たる視点は、N.シモンにある同様のルーツに光を当てることだった。そして、選ばれた珠玉の選曲の名唱の数々。胸にズシン響く歌唱だ。
サラ・ヴォーン〜セレクテッド・バイ・ディー・ディー・ブリッジウォーターサラ・ヴォーン〜セレクテッド・バイ・ディー・ディー・ブリッジウォーター
サラの名唱の中からディー・ディーが16曲を選んだ編集盤。妥当な選択といったところで、内容的に目新しいものはない。だだしディー・ディーが語るライナーノーツは興味深い。どうせなら彼女が強い影響を受けたエラでこの企画をやればよかったのに。
薬師丸ひろ子 ツインベスト薬師丸ひろ子 ツインベスト
『セーラー服と機関銃』以来、女優と歌手との二足の草鞋を履く薬師丸ひろ子の2枚組ベスト。筒美京平やユーミン、竹内まりや、大瀧詠一といった作家陣の豪華さもさることながら、彼女の表現者としての魅力も再確認。[1](6)は東芝EMIに移籍してからの再録曲。
フォーク・クルセダーズ・アンド・ゼンフォーク・クルセダーズ・アンド・ゼン
フォーク・クルセダーズ時代から、メンバーだった北山修と加藤和彦、はしだのりひこの3人のその後の活動までをまとめた2枚組ベスト盤。ポップ感覚をもつキャンパス・フォークが拡散しながら展開していく様子がうかがえる。シューベルツが目玉である。
アリス シングルスアリス シングルス
デビューからポリスター移籍前までのシングル両面コレクションだ。DISC1を聴いていると高校の文化祭のステージを思い出す。DISC2ではモノマネネタで有名な谷村新司の芸風が完成している。DISC3は(9)をいっしょに歌おう。
ア・ストーム・イン・ヘヴンア・ストーム・イン・ヘヴン
最近英米の先鋭グループの間で、70年代欧州プログレッシヴ再評価的な音楽をやる者が増えている。EC統合の前触れ? とは深読みのしすぎか。そんなサイケデリック派の英国代表格の待望のファースト・アルバム。漂うような雰囲気が、死ぬほど気持ちいい。