1998年3月発売
どんなにカリカリしているときでもエラを聴くとトロ〜ンと心が和む。これはエラ49〜65年録音の中から親友ジョーが選択したしみじみとした盤。(16)に自分とのデュオ曲を控えめに加えているのもいい。友人ってしみじみ心和むものだ。なんて、歳かな?
ビリー・ホリデイを敬愛するシャーリーが選曲した夢の企画。シャーリーは「奇妙な果実」以外のビリーの歌はすべてとりあげたというほど熱烈な信奉者。解説に掲載されたシャーリーのエピソードを読めば、さらにビリーの歌が感動的に聴こえてくる。
ダイアンの歌のルーツはゴスペルであり、ブルースでありワーク・ソングである。この特別編集盤の選曲を手がける際、彼女の主たる視点は、N.シモンにある同様のルーツに光を当てることだった。そして、選ばれた珠玉の選曲の名唱の数々。胸にズシン響く歌唱だ。
サラの名唱の中からディー・ディーが16曲を選んだ編集盤。妥当な選択といったところで、内容的に目新しいものはない。だだしディー・ディーが語るライナーノーツは興味深い。どうせなら彼女が強い影響を受けたエラでこの企画をやればよかったのに。
『セーラー服と機関銃』以来、女優と歌手との二足の草鞋を履く薬師丸ひろ子の2枚組ベスト。筒美京平やユーミン、竹内まりや、大瀧詠一といった作家陣の豪華さもさることながら、彼女の表現者としての魅力も再確認。[1](6)は東芝EMIに移籍してからの再録曲。
フォーク・クルセダーズ時代から、メンバーだった北山修と加藤和彦、はしだのりひこの3人のその後の活動までをまとめた2枚組ベスト盤。ポップ感覚をもつキャンパス・フォークが拡散しながら展開していく様子がうかがえる。シューベルツが目玉である。
デビューからポリスター移籍前までのシングル両面コレクションだ。DISC1を聴いていると高校の文化祭のステージを思い出す。DISC2ではモノマネネタで有名な谷村新司の芸風が完成している。DISC3は(9)をいっしょに歌おう。