音楽むすび | 1999年3月発売

インストの(1)でCHAR健在なりを示し、あとは一気呵成に彼の世界に突入だ。タイトル曲(2)のヘヴィなサウンドとこれまたヘヴィな言葉の絶妙なからみあいに、この人の全身に流れ続けるロックの血がモロに表出する。(6)のギター・ワークも素晴らしい。

新年早々、新人王争いぶっちぎりで独走中の宇多田ヒカルが、昨年初頭に別名義でリリースしていたのがコレ。彼女の爆発的ブレイクに急遽新装再発決定。この時すでに只者じゃなさ全開なのがスゴイ。

おいしい店は口コミで自然と広がる。エディ・ヒギンズの昨年の『魅せられし心』の、ジャズ・ナンバーワンともいえる大ヒットはそのことを思わせた。その続編的性格のピアノ・トリオ作。テイストの素晴らしさに尽きる。誰もが舌鼓をうついい味だ。★