1999年5月28日発売
78年東京でのライヴ・レコーディング。ピアノレス、2テナーのクインテット編成。エルヴィンのパフォーマンスを味わうにはコルトレーンとの活動記録で十分と思うが……。ただ、ドラム好きは、ここでさらに語彙の豊富なエルヴィンに接するのも一興か。
アニメ音楽とジャズの出会いを実現した作品。『ルパン三世』『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめとするさまざまなアニメの名曲がジャズの魔法をかけられたかのように崇高な芸術へと変化していく。特に(6)のアレンジやフリューゲル・ホーンのメロディは最高。
昨年ロン・ティボー・コンクールで2位を獲得、一躍有名になった梯剛之のショパン・アルバム。まるで指の先からこぼれ出てくるような響きの透明感が素晴らしい。そしてそれを支えるタッチの安定感。ショパンの音楽の最も美しい具現といえる一枚。★
[1]がA面、[2]が初CD化の多いB面曲集とわかりやすい構成に、すべてのジャケット写真も入った親切ブックレット。デビュー40周年記念企画、年代順にシングル網羅したシリーズの3枚目は63〜68年。古びてない……どころか、とっても新鮮な♪は、今こそ必聴。
75年に解散後一切の芸能活動を封印した伝説のデュオ。楽曲の良さもさることながらハーモニーの完璧さは未曾有の存在と再認識。本作は65年から解散までの曲をフィーチャリング。注目は後にエミと結婚する沢田研二作曲の諸作品か。
最近再びクラブを中心に人気を集め始めているザ・ピーナッツ。なかでも「ナオミの夢」は、若者を中心に熱狂的な支持を得ている。本作は、ザ・ピーナッツが70年代初期の人気ナンバーを歌い上げた、カヴァー集。ねっとりとした歌声が心に染み込んでくる作品だ。
全曲オリコン・シングル・チャートで1位もしくは2位をとった曲のみで構成されるという、ZARDだからこそできた偉業ともいえる前評判も高いベスト。詞・歌声・サウンドに貫かれている潔さ、涼やかさが、このバンドを稀有の存在にならしめていると実感。