音楽むすび | 1999年9月17日発売

結成65周年を迎えた日本のNo.1ダンス・バンドのベストで、(1)〜(3)はSP時代の50年代前半の録音。さすがに音はやせているが、モダンなアレンジによるサウンドは、時代をリードし続けてきた貫禄を感じさせる。戦後日本の音楽を知るうえで貴重な音源だ。

驚いた! 元レッド・ツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズが初めてのソロ・アルバムを発表したのだ! 理由はライヴをやりたくて、だ! う〜ん単純明快! で、全編インストゥルメンタル。ベースで勝負! みなぎるパワーが炸裂してます。

荒木一郎の曲を日本語でカヴァーした(3)などの完全なア・カペラをはじめ、ほかの曲もビートのみ、あるいは部分的に楽器を加えただけのものなど、ア・カペラ度の高い作品。ファンキーなアップ・テンポの(1)(2)も楽しく、スローの清涼剤的美しさに負けない魅力だ。

99年2月に発表された『アップル・ヴィーナスVol.1』のデモ・トラック集。完成形を知らずに聴けば、誰もこれをデモとは思うはずのないクオリティ。収録曲3曲が完成にいたるまでの過程が語られたインタビューCD付き。普通のバンドじゃあり得ない作品。

多くのファンを新たな感動へと導いた『アップル・ヴィーナス vol.1』のデモ・ヴァージョン。とはいってもクオリティに関しては文句なし。むしろ、手の内明かしちゃっていいの? と心配したくなるほど。メンバーの懇切丁寧な曲解説の入った2枚組の限定盤と、レギュラー盤の同時発売。