2000年2月23日発売
豪州随一の叙情派プログレ・バンドだったセバスティアン・ハーディのギタリストによる79年発表の初ソロ作(世界初CD化)。自身がヴォーカルもとる全編は、ロマンティシズムあふれる正にメロディの宝庫。フュージョン・タッチのインストも収録している。
北欧メタルのマニア間で根強い人気を持つシルヴァー・マウンテンのギタリストによる初ソロはコンチェルト作。壮大なクラシック演奏と比べても一歩も譲らないスケール感は圧巻だが流れるようなメロディが妙な堅苦しさを解消してくれる。高度な技の瞬間芸も手応え十分だ。
北欧出身のメタル6人組の1作目。哀愁のメロディを巧みに取り入れたライオットばりのハード・ロックは日本人好みの音だ。キーボードによるシンフォニック的旋律も曲にスケール感を与えている。ただ、高音域を活かしたヴォーカルは悪くはないが音程に若干難ありが惜しい。
苦節十ン年、目が出ずとも地道に頑張り続けたアメリカ人マルチ・プレイヤーの、ほとんどひとりで作り上げたソロ・デビュー・アルバム。メロディックでオーソドックスなアメリカン・ハード・ロックに、確実なテクニックに裏打ちされたギター・プレイが光る。
キャリアのわりに寡作なことで知られるフロリダ産デス・メタル老舗のひとつが久々に放つ3作目。前作発表後、看板だったヴォーカルがカンニバル・コープスに引き抜かれたものの、同系統の声質を持つ後任を迎えてフロリダ伝統の威圧的様式を固守している。
スウェーデン出身のベテラン、ロイネ・ストルト率いるプログレ・バンドの第5作。何と2枚組全150分という超大作だが、いわゆるプログレを正攻法で今に伝える、叙情的だったりジャジィだったりするそのサウンドは、意外にすんなりと耳に入ってくるはず。★
メタルとAOR的なしなやかさがバランスよく織り込まれた充実の最新作。ドイツ出身でありながら、彼らはモダンなハード・ロックのスタイルを追及、その音はとっても無国籍だ。ジャンルよりも楽曲にこだわるリスナーには洗練されたセンスが分かるはず。
叙情的なメロディを奏でるハード・ロック・バンド。[1]は昨年渋谷公会堂での模様を収録。歓声と手拍子が演奏を盛り上げ、ライヴならではの臨場感がよく表出する。[2]は新曲を収録、変化はなく、彼ららしいメロディアスな姿を堪能できる。