2000年2月23日発売
叙情的なメロディを奏でるハード・ロック・バンド。[1]は昨年渋谷公会堂での模様を収録。歓声と手拍子が演奏を盛り上げ、ライヴならではの臨場感がよく表出する。[2]は新曲を収録、変化はなく、彼ららしいメロディアスな姿を堪能できる。
スウェーデン出身の4人組のサード。日本人のイメージする“北欧様式美メタル”の典型サウンドにキャッチーなメロディが乗った楽曲は、まさに期待通りの仕上がり。なお、(14)はヨーロッパのカヴァーで、(8)にはその元ギタリスト、ジョン・ノーラムがゲスト参加。
スウェーデン産ハード・ロック・バンド、ミッドナイト・サンのシンガーのセカンド・ソロ。キャッチーなハード・ポップ路線が売りの彼には珍しく、今風のヘヴィ音像を強調した方向性に驚くが、カヴァーも含むバラードをはじめ、メロディの本質は変わらない。
米メロディアス・ハード・バンドのギタリストによるソロ3作目。ジャズやクラシックと基礎を踏まえただけにテクは申し分なし。その余裕によって生み出される音楽は様式美メタルのテイストを交えたフュージョン系で、フォーマルなれど聴きやすい魅力にあふれている。
ネオ・プログレの歌姫ラナ・レーンのブレーンによる単独作第3弾。緻密なドラマ性をスマートに練り込んだプログレ・ロック作だが、TVドラマのテーマ(6)をさりげなくカヴァーするご愛嬌も。思わずニンマリさせるやら、ハッと息飲むスリルありの意欲作だ。
複数のバンドのメンバーが集まったブラック・メタル・ユニットの3作目。世紀末をビシバシと感じさせる刹那的なムードを女性voやメロディアスのコーラスで描いた異色作だ。確かに病的な一面もあるにはあるがその退廃的な作風はクセになりそうな魅力を持つ。
イントロのギターが静かに新しい時代の始まりを告げる。澄み切った視線で仰ぎ見る大空。この風に乗って舞い上がれ。何て美しい音風景、痺れるような高揚感。(2)(3)のリミックスは、今までAIRと接点がなかったアンビエント〜クラブ派にも是非聴いてほしい。