2000年3月発売
マーラー:交響曲第5番マーラー:交響曲第5番
粘着質の情念をぐうっとキープしていくのがニガテ(!?)な日本人にしてはよく健闘して、なかなかテンションの高い音楽を繰り広げている。コッテリとした響きの厚みには欠くが、その分、作品の悲観的な要素がシャープに浮かび上がる恰好になっている。
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲&交響曲 第ドヴォルザーク:チェロ協奏曲&交響曲 第
1938年ドイツ生まれの実力派チェリスト、ワルター・ノータスと尾高忠明指揮東フィル、両者の顔合わせによるドヴォルザークの2大名曲が1枚のCDで復活されたもの。いずれも全体に、抒情性の濃い表現でのびのびと歌っており、感興の豊かさが感じられる。
ドヴォルザーク:第9番 新世界よりドヴォルザーク:第9番 新世界より
尾高が東フィルの常任指揮者に就任した翌年の録音。民俗的な色彩を必要以上に強調せず、オーソドックスな解釈に基づいて細部まで実にていねいに造型している点が好ましい。響きも非常に非常に充実しており、特に金管セクションの健闘ぶりが光る。