音楽むすび | 2002年8月21日発売

三線の音色が導き出す琉球の風。そして、ねぶたの躍動的なリズムが掻き立てる高揚性。そんな土着的な要素をロックな衝動の中へチャンプルーしてゆく彼ら。本作へも、そんな民族音楽と70年代なロックの匂いをミックスさせた歌が数多く収録されている。独自性の強い作品だ。

1979年結成というベテラン・ハードコア・バンドのフル・アルバム。ラモーンズと同様、どこを切っても金太郎の顔が出てくるアルバムだが、これを四半世紀近く続けてきたことには素直に頭が下がる。思いのほかポップで親しみやすい曲が多いのにびっくり。

イタリアの、ときにスカコア入った疾走系バンド。メンバーはけっこう年を食っているそうだが、いまだ音楽に情熱を持ってやっているのが良く分かる、“熱”のようなものを持っているのが美点ですね。ぶきっちょぽい感じも、そんな姿勢に合っているか。

ハードコア・シーンをはじめ、日本のロック界に少なからず影響を与えてきたバンド、ガスタンク。本作は、彼らのインディーズ時代のシングル13曲と、『ロッキンf』の別冊付録で発表された(14)を収録。爆音のなかに、恐るべき才能が開花している魅惑の一枚。