音楽むすび | 2002年8月28日発売

神戸を拠点に活動を始めてから6年目にして待望のメジャー第1弾アルバム。上品な演奏に乗るハーモニーはあっさり感覚。基本的にはメロディを聴かせることが主で、ハモリはあくまで要所を占めるエッセンスといった印象。それが押し付けがましくなくていい。

信頼のパンク・ブランド、SOBUTは常にファンを裏切らない。これが移籍第1弾だが基本は変わらず、むしろより荒々しく、タフでスピーディーなパンク・ロックがコンパクトに全8曲。YOSHIYAのワイルドなヴォーカルは過去最高なんじゃないか?

ラルク・アン・シエルのリーダーTETSUのソロ・プロジェクト。ヒット・メイカーとしての技量を遺憾なく発揮し、ロック／ポップな楽曲が耳に馴染みやすい。

ダイナミックなバンド・サウンドとデジタルな音色を巧みに組み合わせたバック・トラック、一度聴いただけですっきりと頭に入るわかりやすいメロディ、そして、恋愛の機微を綴ったリリック。2002年における“歌謡曲”のあり方を端的に示した一枚。セクシーなジャケット写真も○。

3ピース・バンド、flowerのデビュー作。メンバーの満園庄太郎と黒瀬蛙一は、B'zのライヴでリズム隊を務めた猛者であり、ヴォーカルの及崎森平も豊富なステージ経験を持つ。そんな彼らの音は、とことんポップで軽やかだ。音作りへの真摯な姿勢も伺える。