2002年9月25日発売
ルイスのピアノ・ソロが6曲に、ジョーンズと組んだデュオが3曲という構成。どちらも瀟洒なタッチに魅力を発揮するタイプだけあって、ライヴ・レコーディングながら寛いだ味わいに満ちている。スタンダードとルイスの代表的な曲目を演奏した構成もいい。
2つの来日レコーディングの模様を収録。片やムラーツとのデュオ、片やカーターとの共演によるトリオ。どちらも曲の魅力を引き出しながら、滋味豊かに演奏したり、コロコロと鍵盤を転がるようなタッチで弾けるように演奏したり。ピアノのアドリブの魅力いっぱい。
76年の第1回ピアノ・プレイハウスの実況盤。メドレーを含む前半の4曲はマリアンのソロ・ピアノ、後半の3曲はマリアンとハンク・ジョーンズのピアノ・デュオ。来日中に覚えた日本のメロディ「荒城の月」を独自のアレンジで優美に演奏しているのが聴きもの。
ブルース・リバイバルの中で再発見されたばかりのライトニン・ホプキンスが60年にキャンディドに吹込んだのがこれ。だからと言ってその圧倒的で強烈な存在感は少しも失なわれていない、やはりそれが凄い。また珍しく2曲でピアノを弾いている。
50年代に絶大な人気を博したブルースマン、メンフィス・スリム。放浪・旅をテーマに彼自身が企画した61年NY録音盤。表情豊かに聴き手に迫るヴォーカルとピアノは今でも新鮮。
ブルース・シンガー/ピアニストとして日本でも人気の、メンフィス・スリムによるカヴァー・アルバム。彼が尊敬する戦前のシカゴ・ブルースのアーティストたちの曲を思い入れたっぷりに演奏する。
マディ・バンドの名ピアニストだったスパンの代表作。60年の録音。強烈なビートをきざみ込むその鍵盤さばきに冗談などはどこにもない。派手さがない分聴くほどに人の耳をしばりつける深味に長けている。ロックウッドの名サポートぶりももちろんのこと。
心の底にミシシッピー・デルタを抱きながら吐き出すスパンのキャンディドで2作目。ピアノ弾き語りとロックウッドのピリリと効いたギター。ベストヴォーカルがセント・ルイス・ジミー。ため息ばかりが出てしまう名作。滋養にあふれた辛みがいっぱい。
通算5作目。シンガーとしての確固たる魅力はもちろんのこと、ソングライターとして、とりわけコンポーザーとして、J-POPの真髄ともいえる魅力ある作品を書くことができる彼女の良さが滲み出ている。GARNET CROWのメンバーも参加。音質が少し気になる。
人気声優、田村ゆかりの2ndアルバム。2002年8月に先行発売されたマキシ「Baby's Breath」も好調、TVアニメ『ぴたテン』にも主演するなど、今後ますますの活躍が期待できそう。
室内楽の素晴らしい伝統を持つチェコ。プラハ音楽アカデミーでともに学んだ3人の息が合うのは当然のことか。とくにドヴォルザーク&スメタナという文字通り十八番のこの楽曲演奏では、そのアンサンブルの見事な冴えはリズム感や音程、何気ない表現の端々まで及んでいる。
それぞれが日本のオーケストラで活躍しているトロンボーン奏者。音域も広く表現力も豊かなトロンボーン・クァルテットには、聴き手を飽きさせない魅力がある。トロンボーン独特のグリッサンドを極力抑えた演奏が憎い。アレンジものの選曲にも独自性あり。