2003年10月発売
エレクトリック・サーカスエレクトリック・サーカス
(1)は最近の彼らの魅力のひとつであるキラキラしたサイケデリック感覚を内包した佳作。ポップでありつつディープになっていったその曲に続いて張り詰めた(2)も聴くと、もしかしたら爛熟したゆえの終結かもしれないと思うのだ。最終章にふさわしいCDである。
空気空気
ダイナミックな盛り上がりを見せるバラード。この手のモノを若い人が歌うと白けてしまうものだが、音域をしっかり守って至極丁寧に歌いこまれており、等身大のバラードに見事昇華している。つまり、技量がしっかりしていると考えさせられる納得の曲だ。
A.I.RA.I.R
サード・アルバム。既発シングル5曲+最新シングルの別ヴァージョン収録とヒット・ポテンシャル満点の構成だが、じっくり聴いてみると、イメージよりは落ち着いた世界を持ったシンガーであることに気づく。秋から冬にかけて、夜じっくりと聴きたい作品。