2003年10月発売
22歳の大阪出身ギタリストが率いるメタル・プロジェクトの正式デビュー作。やたら運動量の多いネオ・クラ様式ギターとアッパーな突撃リフで攻め立て、ひたすら大仰な音像が快楽を呼ぶ。ジャケのイラストはかの天野喜孝。幻想三昧、陶酔上等。怒濤のがぶり寄りをみせる顔見せ盤。
元ディランIIの大塚まさじが83年に結成していたバンドの未発表デモ音源6曲と、88年に自主盤LPとしてリリースされた音源5曲のカップリング。塩次伸二らとのラブ・コラージュ、長田和承らとの屋上のバンドともに、埋もれていたのが惜しまれる充実作。
83年10月に六本木ピットインで行なわれた西岡恭蔵とハーフムーン、大塚まさじとラブコラージュの二つのバンドによるジョイント・ライヴ盤の復刻。西岡&大塚のデュエットによる「プカプカ」「サーカスにはピエロが」も収録し、ほのぼのとしたなごみに包まれる。
クリスマス・アルバムの代わりになりそうな来日記念EP。シナトラがカヴァーしたことで知られる「ラック・ビー・ア・レディ」をビッグバンドで料理、スウィンギン・ロッキンにクリスマスで遊んだ未発表4曲を収録。寒い季節の街角にぴったりはまるセッツァーの甘い歌声も○。
2003年夏に行なわれた“星空のライヴ”の模様を収録したライヴ盤。シンプルなアコーステック・セットにより、彼女の伸びやかな歌声の魅力をあらためて実感することができる。「Everything」など、聴きなれたシングル曲の貴重なアコースティック・ヴァージョンが聴けるのも嬉しい。
2003年3月の“ルービンシュタイン没後20年メモリアル”公演のライヴ。熱のこもった堂々たる演奏だが、そこには女流らしい優雅さやたおやかさが息づいている。その絶妙な匙加減は長年の経験による賜物だろう。中村紘子の円熟ぶりを示す濃密な一枚だ。
驚異的なレパートリーの広さを誇るヤンドーが演奏したモーツァルトは、モダン楽器の豊かな響きをストレートに活かした佳演だ。ピアノ協奏曲第20番で共演しているリゲティ指揮のオーケストラもごくオーソドックスであり、心地よく聴くことができる。