2003年12月発売
ベースにラリー・ゲイルズが加わって、魅惑的で絶妙なバランスを得たモンク・カルテットの米コロンビアNYスタジオ録音4作目。モンクのノリノリぶり、気難しさとお茶目な面が満載された楽しい名品である。おまけに本品は別テイクが付いているという超お薦めの逸品。★
孤高のジャズ・ピアニストが64年に録音したソロ・ピアノ集のリイシュー。ジャケットを含め、ジャズの名盤中の名盤として知られる作品に、ボーナス・トラック9曲のおまけつき。シリアスさの中にちりばめられたストライド・ピアノが何ともユーモラスだ。
シュールなジャケットが最高(グラミー賞最優秀アルバム・カバー部門賞受賞)! オリジナルLPで割愛されていた演奏部分もそのまま収録されていて、ファンには嬉しい内容。モンク独特のリズム感覚、空間意識から生まれる音楽は非現実の世界が口を開けているかのよう。★
米コロンビア時代の演奏(62〜68年)を集めたベスト盤。即興を聴かせるためにテーマがあるのではなくて、まずメロディ=楽曲があり、ソロがある。それを当たり前のように生涯通じてやっていた希有なジャズメンであったことをあらためて思う。すべてが粒揃いの名曲。★
単なるベスト盤かと思ったら大間違い。異様にマニアックな選曲に驚き、しかもそれがテンポのノロイ曲ばかりなのに二度驚く。『アダージョ・カラヤン』ならぬ『アダージョ・グールド』。だが“癒し”などとはほど遠く、微視と沈潜と幻想にとことん付き合わされる。
それこそヴァイオリンのアンコール・ピースの定番ともいえるメロディアスな名旋律を13曲収録。とはいえオケを伴奏にした豪華なアレンジによる贅沢な演奏で、艶やかな音色による甘美な歌いまわしが一層冴える。実力派のベルにしてはフッと息を抜かせるアルバムである。
4人の女性シンガーをゲストに招いた歌ものアルバム。軽やかなワルツの(1)はアン・サリーの声質も飛翔感の醸成に貢献。(3)は日本的な旋律と青木里枝の切ない歌詞がぴったり。小編成で映像的なイメージを広げるグループの特質が歌ものにおいても存分に発揮された好盤。★
サイド・サラダが2000年に発表したハワイ・デビュー・アルバムが日本に登場。ルパートホルムズの「エスケイプ」や、クリストファー・クロスの「セイリング」のレゲエ・カヴァーなどを収録。