2003年4月発売
WE ARE MAYDAYWE ARE MAYDAY
台湾音楽ムーヴメントのなかでカリスマ的存在感を獲得した新世代ロック五月天のベスト。シンプルで魅力にあふれた耳に残る楽曲と、アーティスト自身が率先して音楽を楽しんでいる姿勢がアルバムからあふれてくる。2003年の活動再開に向けた4曲の新曲も期待を盛り上げる。
チム・チム・チェリーチム・チム・チェリー
ハリウッド映画音楽や、西海岸ジャズ好きのキューティー仲宗根を、スウェーデンのピアノの貴公子トリオと組ませたゲリラ企画。と思いきや、何の力が働いたかこれが、驚くほどナチュラルな成果を引き寄せた。ラングレンが何でも屋であることもよく分かった。★
薔薇色のフーガ薔薇色のフーガ
バッハ曲(1)ではパーカーがひょっこり出てくる。パウエル的なビ・バップのテイストたっぷりの(2)はオルジェのオリジナル曲。クラシック演奏の技法にジャズの即興性が加味されたらこんなにも魅力的になるという独自の音楽美学を展開した聴きごたえある逸品だ。
美童しまうた美童しまうた
琉球の島唄の世界では名高い神谷ファミリーの一員だけあって、ユッタリとした歌唱は広さと深さを感じさせる。3歳で初舞台を踏み、叔父の神谷幸一に師事したというキャリアは付け焼き刃ではない説得力を裏付ける。スローもいいが、(3)のようなアップ・テンポもノセられる。