2004年11月17日発売
現在流布している97年版のひとつ前、1954年版による“讃美歌”アルバム。73年のスタジオ録音だが、演奏は非常に正統的で、自然で美しい日本語を楽しめる。ブックレットの丁寧な解説も、資料としてお勧めできる。実用の機会がある向きは、この機会に入手を。
彼女の音楽は、ヴォーカリストとしての能力に発するものなのだと実感させられる一枚。一癖あるヴォーカルは、裏に澄んだ響きの要素をたっぷりと隠しているし、言葉の取り扱いすら音楽的な官能性に基づいている。真性のヴォーカル・ファンに強くお勧めしたい。★
石丸電気、オノデン、ヤマダ電器などなど、家電量販店のテーマ・ソング、CMソングを集めたCDである。店で何となく耳に馴染んではいたものの、歌詞カードを見て「こう歌ってたのかあ!」と発見も。宣伝になるんだし、曲も短いし、もっと安くしてよん。
人気テレビ・ドラマ『冬のソナタ』にも出演していた俳優。ファースト・アルバム『期別』に続くシングルで、韓国らしい泣きのバラード。ややハスキーな歌声もハマっている。日本のチャートでも10位に初登場(韓国人男性アーティスト史上で初)。
8枚目の貫禄フル・アルバム。変質性と執着性をさらりと唄う妙に加え、明るく華やかに移ろう完成度の高いメロディに敬服。洒脱に突き抜けちゃうんだ、厭味もケレン味もなく。構築される楽曲世界のインパクトに、思わずヘヴィ・ローテーション。
デビュー・シングルから2年という歳月を経た待望の1作目。やはり気になるのは、アルバム丸ごとプロデュースは初めてのケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)が作るサウンド。プライマル仕込みのガレージ・ギター・ノイズをふんだんに堪能できる。
暴走する乙女、大塚愛のセカンド・アルバム。今回もヘヴィなギター・リフを大胆にフィーチャーしてダイヴしたり、しっとり泣きながらバラードを歌ったり、大暴れん坊ぶりだが、要はよくできたポップ・ロック・アルバムだと。ドーパミン出まくりの(2)がすごいでしょ。
強力ダンス・コンピレーションがリリース。2004年のユーロビート・ヒットをまとめた集大成といえる2枚組で、人気のリミックスも収録。まさにユーロビート第4ステージの幕開けだ。
折に触れてバッハを演奏し録音してきた彼。すべての虚飾を排したまっさらな魂で、まっすぐにバッハに向き合った結果、どこまでもピュアな演奏が生まれた。もちろん彼のことだから、長い研究と深い思索があったに違いないのだが。モダン・ピアノによる秀演。