2004年12月発売
作曲、編曲、指揮などで幅広く活躍する才人が、一介のピアニストに戻り、心の赴くままに奏でたトリオ作品。人のハートをつかむ達人だけに、スタンダードを見事に趣味のよいピアノ・ジャズに仕上げている。ベースの魔術師ブロンバーグの演奏も味わい深い。
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キングレコード株式会社香港のシンガーがコンテンポラリー・ポップスやスタンダードを歌った2作目。アコースティックな音、ジャズ寄りの編曲、スローとミディアム中心の構成は前作と同じ。(3)のような感傷的な曲も声に透明感があるため過度に重くならない。哀感を込める(9)も個性に合っている。
故・三橋美智也の付き人であり、そっくりな声質で話題となった嶋三喜夫の「夜汽車は走る」に続くシングル。2004年12月、翌1月のNHKラジオ『はつらつスタジオ505』のラジオ歌謡曲に決定した郷愁演歌だ。
「人恋椿」に続く、佐野文香の約1年ぶりのシングル。前作はゆったりとしたメロディの心地好い楽曲だったが、本作では切れ味の鋭い女任侠演歌となった。ほのかな艶も感じさせる颯爽とした楽曲だ。
活気を見せている落語に比べなかなか低迷期を脱しきれない浪花節の世界だが、この人の伸びやかな声と艶のある節まわし、そして心地よい啖呵は、平成の浪花節復興に期待を抱かせる。勝太郎節を受け継ぎながら造りあげつつある福太郎節がじつに美味。
80年9月のN響定期公演のライヴをCD化したディスク。端正なウェーバーといい、力感に富み、引き締まったアプローチの「展覧会の絵」といい、ケーゲルに思い入れのある音楽ファンにとっては、かけがえのない演奏が収録されている、と言えるだろう。
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キングレコード株式会社ケーゲルがN響と行なった唯一の大規模声楽作品の記録。独り歩きを始めてしまっている感もある彼の“強烈さ”のイメージは、極東への客演のせいもあってか薄らいでいる。曲の進行と共に高まる充実度は感動的。第6楽章のフーガをはじめとする合唱の健闘も讚えたい。
自身の作詞・作曲で、キングレコードヒット奨励賞を受賞した「忘却/優子」に続く坂本数馬の約1年ぶりのシングル。楽曲提供も多い彼、本作は作曲に徹しノリの良いカラオケで歌いやすい楽曲となっている。
映画のサントラ録音時のオリジナル譜面を用いてレコーディングする、という人気シリーズ。今回はバーンスタインやゴールドスミス、ヤングらの名曲の数々を演奏。安手のイージー・リスニングに陥らず、日本フィルが時に優美に、時に雄大に、一級品の演奏で魅了する。
映画と切り離して演奏だけで聴いても、テクスチュアからオーケストレーションまで見事な造りであるのにあらためて驚かされる。本盤にはミュージカルやラブ・ストーリーものの計16曲を収録。サントラ未使用の『南太平洋』や『王様と私』もあり飽くことがない。
日本フィルが進めている映画音楽集の第6弾。今回はアクション・サスペンス系というハード路線。サントラのオリジナル・スコア使用というのも嬉しい。演奏は多少の粗さがあるものの、ブラスと打楽器の炸裂が快感を呼ぶ。