2004年5月19日発売
The Power of Love SongsThe Power of Love Songs
マレーシア出身、99年に台湾でデビューした女の子歌手の2枚組ベスト(+新曲5曲)。いかにも“歌謡”な、ベタなアレンジにちょっとくすんだ歌声がマッチ。THE BOOMの「島唄」のカヴァーも。しかし2枚組はちょっと多いな〜。カワイイんだけどね。
明日へ架ける橋明日へ架ける橋
繊細なストリングス、シックなラインを奏でるピアノを中心としたバック・トラックのなかで、心地よい解放感をたたえた旋律が舞い降りるバラード・ナンバー。イノセントな空気感はキープしながら、声量、ピッチの正確さを向上させたヴォーカルが印象的な18枚目のシングル。
君に恋してる君に恋してる
春の日を感じさせるようなミディアム・テンポのアコースティック・サウンドに柔らかく問い掛けてくるような優しいメロディ。サラッとしていてパンチには欠けるものの、ヴォーカルの意思と芯のある歌声が印象的で全体を大きく包みこんでおり、安定度の高い作品になっている。
ケ・ウムサンヤケ・ウムサンヤ
沖縄の歌謡曲をアルベルト流に昭和歌謡曲調のサウンドと歌唱を交え熱烈にリスペクト。「十九の春」や普久原恒勇ナンバー、「オキナワディスコナイト」などの選曲は、内地者にはない感性だ。さらに「花祭り」にジョージ紫ときては文句なしに熱くて楽しい。★
ハーレム・ドリームズハーレム・ドリームズ
兵庫県尼崎市の出身、大阪音大に学び、2001年に渡米したオルガン奏者、敦賀明子のデビュー作。ジャケットからは想像しにくいが、スタイルは60年代ブルーノートのソウル・ジャズ路線。名手ウエス、テイトの好サポートが“現地直送”の香りを伝えている。
リジョイスリジョイス
ブラウン〜ローチ・クインテットのレパートリーを中心に、ジョー・ヘンダーソンの代表曲やジョビンのボサ・ノヴァをストレートアヘッドに演奏している会心作。ひたすらスウィングすることに徹した清々しい演奏。2曲にトランペットのドミニク・ファリナッチがゲスト参加。