音楽むすび | 2005年3月発売

アレンジャー、エデュケーターとしての顔も持つNY在住のピアニスト率いるトリオが、愛をテーマにスタンダードを録音。ロマンティックなムードを湛えた柔らかなタッチのジャズ・ピアノと、きりりと引き締まったリズム隊のブレンドが絶妙なハーモニーを奏でる。

マイアミを拠点として活躍中のジャズ・シンガー、ニコル・ヘンリーがエディ・ヒギンズ・トリオと共演したアルバム。昨今大人気のヒギンズもマイアミ在住だ。ニコールはスウィート&シルキーなヴォーカルで正統派の歌唱を聴かせている。スタンダードの名曲集だ。

札幌を拠点とする2003年結成の4人組。本作は初のミニ・アルバム。アグレッシヴな鋭さを感じさせる女性ヴォーカルを軸に、プログラミング・サウンドを介在させながら、ファンキーかつグルーヴィな楽曲を紡ぐ。ライヴの光景が浮かびそうな6曲だ。

作詩が星野哲郎、作曲が原穣二でタイトルが「大器晩成」とは、これしかないっていう感じ。島津亜矢も楽曲のスケールの大きさに負けないパワフルな唄い方で大健闘。といっても張りっぱなしではなく、退きどころも押さえた歌唱は一皮むけたか。